予告編を観た時から絶対に行こうと
早々にムビチケを買っていた映画
『哀れなるものたち』




スコットランドの作家
アラスター・グレイの
同名ゴシック小説の映画化です

川に身を投げ死を遂げた若い女性が
天才外科医
ゴッドウィン・バクスターの手によって
自らが宿していた胎児の脳を移植され
奇跡的に蘇生し
ベラ・バクスターという名で
新しい人生を歩み始めます

外見は成人女性ですが
脳は産声すらあげなかった新生児
だからこそまっさらで
自身の感情にも欲求にも素直

やがて
屋敷に閉じ込められている環境に
疑問をもち
自分の目で世界を見たいと
弁護士ダンカンと駆け落ちさながら
外へと飛び出し
これまで知らなかった
自由と不平等
偏見や差別や貧困などを知ります

旅の途中で出会った
品の良い老女と親しくなったことで
彼女の影響を受け
たくさん本を読むようになったり
色々な物事について考え
学んでいったベラは

幼子から別人のように成長し
立派な女性へと変貌を遂げますが……


自由奔放なベラを
プロデューサーも務めたエマ・ストーンが好演
昨年の第80回ベネチア国際映画祭の
コンペティション部門で
金獅子賞を受賞

また
第96回アカデミー賞では
作品賞をはじめ
監督賞、主演女優賞、助演男優賞
脚色賞など
計11部門にノミネートされ
大変注目されましたニコニコ

衣装も美術も好きだったなぁおねがい

色彩美も素晴らしくてうっとりですラブ


作品の中に
ベラの妹分❔と呼んで良いのかしら
同じように脳を移植された
若い女性が登場するのですが
ベラほど早くはないものの
ゆっくりと成長していく姿は微笑ましい照れ

そして
映画のラストシーンで
教育係の女性が彼女に
「Water」
と言った時には衝撃を受けましたよびっくりハッ

奇跡の人ヘレン・ケラーは
『井戸端の奇跡』で知られるように
サリバン先生から
「Water」という言葉の神秘を学びます

盲ろう者ではありますが
私たちが想像しているよりもずっと
はるかに豊かな世界を生きていた
ヘレン・ケラーを想像させる
「Water」の一言で

今後のベラたちの明るい未来を
瞬時に連想させるなんてスゴい❗




さて
ムビチケを買ったものの
まだ観に行けていない作品は
残り1本となりましたが
上映時間と私のスケジュールが合わなくて
これは無駄にしちゃうかもえーん