スケジュールの都合で
再びリーディングレッスンに戻りました

また先生とマンツーマンになり
今回先生が選んだ作品は

井上ひさしさんの『父と暮せば』

原爆を投下されてから3年後の広島
爆風によって倒壊した
家の下敷きになり亡くなった父と
生き残ったことで
自責の念にかられている娘

想いを寄せる男性がいても
「私は幸せになってはいけない」
前へ進もうとはしない娘を見かねて
「自分の分も生きて幸せになれ」
そう伝えるために
娘の前に現れた父との数日間の会話劇です

終始広島弁で繰り広げられる台本を
初見で読むのはなかなか大変でしたが
どこにでもある
一般家庭の日常風景に
大きく影を落としている被爆体験

これを読みながら
長崎で10歳の時に被爆した恩師が
夢や希望に胸を膨らませて
東京の大学に進学するため上京し
そこで長崎出身だとわかった途端に
蜘蛛の子を散らすよう
まわりから人がいなくなった話や

若かりし頃
結婚も考えお付き合いしていた女性に
奇形児が生まれるかもしれないから
子供は生みたくないと言われ
深く傷つきながらも
彼女を責めることはせず
生涯独身を貫き通すと決意した話など

差別や偏見に苦しんだ過去を話された時の
衝撃を思い出し
涙がぼろぼろ落ちるのを我慢できずに
読んでいましたえーん

何年も前に
上演されたこの作品を
劇場で観ているはずなのに
今回のような印象を受けなかったのは
耳慣れない方言の影響だったのかもキョロキョロ


次回のレッスンは朗読クラスです照れ
楽しみ~キラキラ