これまで

長く接客業をやってきたなかで

老若男女

様々なタイプのお客様と

接する機会がありました

(現在進行形ですが😅)


昔からの常連さんなら

独身の頃から存じ上げていて

ある時期から

お二人で来るようになり

妊娠・出産、子育てをされる姿を

拝見できたり


矍鑠としたお客様が

いつ頃からか杖をつき始め

付き添いの方と

御一緒されるようになったりする姿も

お見受けするようになります


当然私もその分

歳を

重ねてきているわけですけれどもえー


大勢のお客様と接するなかには

いつも気難しい表情をされていて

口数も少ない無愛想な方もいれば

明るく穏やかで

機嫌よくご来店される方もニコニコ


私もその方々のように

朗らかで機嫌の良い老人になりたいなぁ

と、思うのです照れ


精神科医の和田秀樹さんによると


長く会社勤めをしてきたり

組織の中で仕事をしてくると

そこで身についた生き方や考え方が

定年後も染みついて

意識しないうちに

「かくあるべし思考」

陥ってしまうことがあると言います


それは日常のほんの些細なことにも

染み込んでいて

例えば

「周囲に迷惑をかけてはいけない」とか

「その日の予定はその日に終わらせる」

といった程度であっても

自分を律してしまうのです


もちろんそれは

悪いことではないのですが

弊害は様々な場面で出るようで

「今日はちょっとのんびりしたいな」

と思っても

「約束したことは実行しなければ」

考えたり

他人に対する要求水準も厳しくなりがちで

家族の一挙一動にも不満を持ったりして

本人も周囲の人も

気の休まるヒマがなくなってしまう


さらに

もの忘れがひどくなってくれば

自分に苛立つようになり

身体が思うように動かなくなれば

「こんなこともできなくなったのか」と

自分に腹が立つ


日常生活の中で

うまくできないことが増えてくれば

どうしたって不機嫌の種が増えるのは

当たり前なのです


それは自分が思い込んでいる

「かくあるべし」という日常から

ズレていくことに

焦りや不安を感じてしまうから


ところが

穏やかな老紳士淑女の皆さまは

「悪口が聞こえなくなった」と

耳が遠くなったことを笑い飛ばし

もの忘れがひどくなっていても

「都合の悪いことは『忘れた』で済む」と

苦にもしません


老いに逆らうことなく

大らかに受け入れていて

時には老いを笑って

楽しんでいることさえあります


やろうと思っていたことが終わらなくても

「これだけやれればいいだろう」と満足し

1時間でできたことが半日かかっても

「このペースでいい」と納得する


良い意味で

自分に甘い

それは

完璧を目指さない

ということ


老いることを大らかな気持ちで

受け入れられれば

「仕方がない」と割り切って

気持ちが楽になりますし

周囲に対しても

穏やかな気持ちで向き合うことができます



今回和田さんの記事を読みながら

胸にグサグサと

刺さるものがありましたショボーン


「かくあるべし思考」をつくる完全主義は

誰よりも本人を苦しめる


老いを自覚し始めた人にとって

「いい加減」「だいたい主義」

切り替え

受け入れることは

とても大切な心掛けになります


実は完全主義の落とし穴とも言える

「自分はこうでなければいけない」

という思考が邪魔をして

いっそ不完全なら

やらないほうがマシと

諦めてしまう傾向のある私ガーン


がん罹患や

新型コロナウイルス蔓延による活動自粛

コロナ感染による記憶障害の後遺症

気掛かりな高齢の母の様子など

出鼻を挫かれることが続き

今は舞台から

距離をおいてしまっている状態


復帰したいと思う反面

色々怖さを知っている分

踏ん切りもつけられずキョロキョロ魂


「うまくできなくてもいい」

と考え

やりたいことを諦めないで続けることが

高齢になっても

朗らかで機嫌良くいられる

秘訣なのかもしれませんねおねがい


https://gendai.media/articles/-/98286