6月10日公開の映画
『はい、泳げません』
観に行ってきました


ノンフィクション作家の
高橋秀実さんの作品を映画化
主人公の小鳥遊(長谷川博己)は
顔に水をつけることすら怖がる
大の水恐怖症で
当然、全く泳げません
大学では哲学を教えているので
口は達者で
屁理屈をこねては
これまでずっと
泳ぐ事から逃げてきたのですが
水泳教室のチラシを見て
ひとまず見学してみることに
受付にいた女性コーチ
薄原静香(綾瀬はるか)に
強引に入会を勧められ
結局その日から通うことになるのですが
何しろ水が怖い小鳥遊は
いちいち大騒ぎで
体を強ばらせながらも
静香コーチの
「大丈夫。溺れたら私が助けます」
「必ず泳げるようになります」
と言う力強い言葉を信じ
通うことにします
「陸よりも水中の方が生きやすい」
と言う静香コーチによって
少しずつ泳ぎを覚えていく小鳥遊には
かつて記憶の一部が欠落するほどの
衝撃的な出来事があり
泳ぎの進歩は
これまで目をそらしてきた
過去の出来事と向き合うための
苦しい再生への
一歩でもあるのでした……
物語が進行するにつれ
薄皮を一枚一枚剥がしていくような
記憶の取り戻し方が繊細で
最後まで引き込まれました

今回この映画を観に行ったのは
静香コーチの水泳教室に通う
賑やかな4人の主婦のなかの1人
英舞役の上原奈美さんが目当て

私が劇団東京乾電池の
大人のお芝居入門に通っていた時の
講師のお一人です

あの頃と変わらない
明るい笑顔が見られて嬉しい


