一昨年の舞台『死ヌ事典』で御一緒した
ワハハ本舗の佐藤正宏さんと
先月、偶然に再会
その時お知らせいただいた公演
『十二人の怒れる男』を
下北沢の本多劇場に観に行きました

客席はステージを囲むように
360度に座席があり
「キャストは一瞬たりとも気を抜けない」
と察し
それだけでもワクワクするのに
良く見ると
回り舞台になっていて
「別の角度からも観られるんだ❗」
と気付いたら
もぅ、どんな演出なのか
楽しみでしかたがない



『十二人の怒れる男』の話を
ザックリと説明すると
17歳の少年が起こした殺人事件の裁判で
11人の陪審員が「有罪」に投票するなか
1人だけが「無罪」を主張
評決は全員一致が原則のため
この1人の票を覆すため
激しい議論が始まるのですが
事態は思わぬ方向へと転じていきます
まさに台詞劇の傑作❗
様々な意見が飛び交い
各々の主張が揺らいでいく様子や
心理描写も見事で
息をのむ緊迫感だけではなく
きちんと力を抜ける隙もあり
本当に素晴らしかった



最高にプロフェッショナルな俳優陣
個々のキャラクターに相応しい
衣装と小道具
靴もサスペンダーも
とにかく頭のてっぺんから爪先まで
お見事❗
12人掛の長いテーブルは動かせなくても
その回りの
12脚の椅子の角度や乱れ方で
舞台美術は完全に成立していて
エンディングの美しいことと言ったら

あぁ❗
これは直に観た人にしか
伝わらないのかな

とにかくとにかく
感激して大興奮の舞台でした

それにしても
下北沢が変わりすぎてて驚愕
