4年前に乳がんを手術
それまではどこか他人事だった
《がん》でしたが
我が身に降りかかってみると
それまでは見過ごしてきた
がんに関する情報などに
目が止まるようになりました
一月ほど前に読んだ記事が
興味深かったので
ブログに書いておこうと思います
これまで癌といえば
化学物質や喫煙、放射線などの
外的要因による直接作用で
生じると思われてきましたが
実はそうではなく
生まれてから成長の過程で
不可避的に起こる
《エラー》が積み重なって
体内で進化したものなのですって
がんの進行は
自然界の生物進化の縮図みたいなもので
がん細胞は体内の環境に適応して
突然変異を繰り返すことで
その勢力を広げ、転移していきます
そのため
治療にあたっては
体内のがん細胞の勢力をコントロールする
「適応療法」が有効であることが
わかってきているのだとか
地球に生命が誕生して間もないころ
ひとつひとつの細胞は独立していて
周囲に存在する
他の細胞と干渉し合うことなく
自由気ままに生きていたそうなのです
そうして10億年ほどの後
細胞たちは協力し
互いに
コミュニケーションをとるようになって
多細胞生物となりました
多細胞になることは
個々の細胞にとって自律性を失うということ
発生時や成長時、修復時に
自身をいつどこで複製するか
決められたルールに
従わなくてはならなくなりました
ところががん細胞は
1️⃣ルールを無視し
2️⃣好き勝手に増殖し
3️⃣周囲の組織に侵入し
あちこちに移り住んで
最終的には
宿主もろとも死んでしまいます
がんは元はといえば私たち自身の細胞で
それが私たちを裏切り
自由奔放に増殖して
体の別の場所に広がっていきます
がんは
特定の遺伝子が変異するせいで起こり
ゲノムに傷跡を残す変異の多くは
内的要因によるそうです
細胞はDNAを修復・複製するたびに
ミスをする可能性をつねに抱えていて
大半のエラーは
生きている間に蓄積していきます
増殖に有利となる
遺伝子のエラーを得た細胞は増殖していき
増殖が止まなければ
転移がんになるのだそうです
https://president.jp/articles/-/53945