2012年に
スペインで製作された映画
『インポッシブル』
2004年12月26日
インドネシア西部の
スマトラ島北西沖のインド洋で発生した
マグニチュード9.1の地震は
1500㎞の帯状の地域の
海底4000mの場所で津波を起こし
時速700㎞のスピードで
スリランカ、インド、モルディブ
アフリカ諸国に到達
また震源の東側となる
タイ、マレーシア、インドネシア
ミャンマーには
途中
大陸棚が広がる浅い海があるために
津波の到達が遅く
プーケットには地震発生から
2時間30分後に
平均10mもの高さの津波が到達しました
そのタイのリゾート地に
クリスマス休暇で訪れていた
あるスペイン人一家の実話を
映画化した作品です
当時
津波被災経験のないインド洋各国には
津波警報システムがなく
そのために津波到達まで
2時間以上の猶予がありながら
避難勧告を出すことが出来ずに
22万人以上の犠牲者を
出すこととなりました
夫婦と3人の息子たちは離ればなれになり
妻は重傷を負いながらも
奇跡的に一命を取り留め、再会
それまでの経緯が
本当にリアルに描かれているがゆえに
2011年に東日本大震災による
大津波に被災した日本での上映は
賛否があったようです
今年で3.11から10年経った今
私も躊躇いながらも思い切って
観てみることにしました
目を背けたくなるような場面も
とても多いですが
津波に対する自身の知識の無さに
衝撃を受け
綺麗事ではなく
その現実を
きちんと受け止めなければいけないと
切に思いました
ただ波に流されるのではない
押し流された障害物が
刺さったり当たったり
飲み込んでしまった海水は
海水浴中に溺れるのとは訳が違う
多くの異物を含み
《津波による犠牲者》の方々の
壮絶な体験を
涙なくして観られませんでした
スマトラ島沖地震のマグニチュードは
東日本大震災を上回り
南極大陸の昭和基地でも
半日後に73cmの津波を観測したそうです
また
当時タイに残っていた
マングローブの森があった
その後ろの陸地では
大きな波に襲われずに済んだことから
タイ政府は
マングローブの保護と植樹を
推進する方針を打ち出したそうです
自然の脅威にさらされながらも
またその一方で自然に救われる
神道という
独特の民族宗教のある日本にとって
自然に対する敬意を持つことは
とても大切なことのように思います