顔寄せのあと
二日間稽古があったものの
それ以降は
出演場面の稽古のない期間が2週間

この間に台本差し替えもあり
新しくなってからの稽古は
昨日が初めてという
稽古再開初日でした

セリフは覚えたものの
まだ百発百中とはいかず
「てにをは」を間違えたり
余計な語尾を言ってしまったり
一息で言いたいセリフなのに
途中で切れたり止まったりするので
まだまだ練習不足です

しかも❗
またしても台本に修正が‼️
うっかりこれまでに覚えちゃったセリフを
言っちゃいそう

若かりし頃は
セリフを覚える時には
ひたすら台本を見つめ
目から入る活字で
記憶しようとする傾向がありました
ブランク明けの今回は
記憶するための活字情報は必要ですが
それよりも
“ながら”セリフ稽古を沢山しています

食器を洗い“ながら”
洗濯物を干し“ながら”
自転車をこぎ“ながら”
頭に活字が浮かばなくなるくらい
口からツラツラ出てくるように
繰り返し繰り返し稽古します
セリフをよく噛んじゃうので😅
口に馴染ませないと

作家さんにもよりますが
一語一句にこだわりをもって
セリフを書いている方も多く
なぜそこでその単語を選んだのか
なぜ
「が」ではなく「は」なのか等
俳優が
蔑ろにしてはいけない領域だと
私は考えていて
それを確信したのは
岸田理生さんの脚本を上演した時でした
岸田さんの場合
全ての句読点にも意味があると教わり
「、」で息を吸う
「。」で止める
という明確なルールがありました
文面で見ると
変なところに句読点があって
まぁ、覚え難いのなんのって😅
ところがそのルールを遵守して
声に出してセリフを発すると
それはそれは美しい旋律で
そのリズムに気がついた時の感動は
今でも忘れません

岸田さんほど
句読点へのこだわりのある作家さんは
もういないのかもしれません
でもどの作家さんでも
一語一句違えずに発すると
良いリズムで構成されていることが多い
と言うわけで
正確にセリフは覚えるよう
努力しています

シロノワールと豆乳オーレを注文
マスクの下で
変更になったセリフを
声に出さずに練習している怪しい客
