間もなく看護師さんがやって来て、
「気分はどうですか?ちょっと傷を確認しますね。」
「あ、はい。気分は大丈夫です。」
「口濯ぎますか?」
「はい。」
「それじゃあ、少しベッド起こしますよ。」
ベッドの上部を高くしてもらって2度ほど口を濯ぎ、
「何か飲みますか?」
「飲みたいです!冷蔵庫の中に麦茶があるので。」
「これね。あ、スゴい!便利なものが付いてる
」

そうです。事前に麦茶のペットボトルに付けておいた蓋付きストロー



このおかげで、きちんと起き上がれない体勢でも飲めるんです

「どうする?トイレに行ってみる?」
「あ、尿管付いてないんですね!」
「そうなのよ。△△先生が、手術時間そんなに長くはならないから付けなくて良いって。あの先生はいつもそうなの。」
「尿管付いていないだけでも、ずいぶん体の負担は減りますものね。」
「そうそう。じゃあ、トイレ行ったら尿量測って教えてください。」
「えっ
まだ測るんですか
水分摂ってないのに、出るのかなぁ~
」



「点滴してるから出るよ、大丈夫。」
トイレの入り口まで付き添われ点滴カラカラ引っ張って、またしても“ゆまり”を計量。
透明ビーカーにたっぷり500cc入ったことも驚きですが、それ以上に驚いたのが
「うわっ
色が青い


」






「どうでした?どれくらい出た?」
「(ハッ
) あ、500ccも出ました
」


「500ね?」
「……(色に衝撃を受けてこの事を言えない)」
ベッドに横になると、
「夕飯の軽食が食べられたら点滴も取れるからね。」
「はい、食べます!今回は喉も痛くないし。」
「一応、足のマッサージ器具は外したまま置いておきますね。使い方だけ教えておきます。」
その後一人になって考えているうちに、あの色は前日のセンチネルリンパ節生検の時に注入された《クリプトナイト》もとい《アイソトープ》だと気付き、納得

朝から固形物を食べていないので、夕食が楽しみ~






