2月8日。

紹介状を持って、◇◇◇◇病院へ。

私、紹介状の威力を過信していました。

紹介状も病理検査で採取した組織もCT画像も持参しているから、直ぐに手術方針が決まり、トントン拍子に話が進むとばかり思っていたのです。

ところが、

一から検査やり直しガーン!?

えー、何でぇ?

採血、採尿、心電図、X線。痛いのにマンモグラフィでまた胸を押し潰されましたよ~えーん

前の病院では、喘息を気にしてやらなかったMRI検査も、△△先生は「喘息の程度がこれくらいならやりましょう」と言うし。超音波検査も改めてやることに。

詳しいことはまた後日お話しするとして、これからしばらくお世話になるこの△△先生(男性トイレ)のお話を先にニコニコ

第一印象は微妙(失礼てへぺろ)、これまでの先生方とは異なり、話し方がフランクだったからかもしれません。

「何でここ(この病院)にしたの?」
「手術いつする?誰か執刀してほしい先生いる?」

……えーっと……?

「こちらの病院にかかるのは初めてで、色々ネットとかで調べたら、温存手術ならこの病院が良いと書かれていたので。」
「へぇ、そうなんだ?誰がそんな事書いたんだろ?」

………あの~(不安)……?

「まぁ、いいや。」
(上矢印えっびっくり何が!?)

「で、先生どうする?」
「………。いや、だから、初めてなのでどの先生が良いかまでは知りませんので、とにかく温存手術が上手で、傷も目立たず、変形や左右のバランスが悪くなったりしないようにしてくれればもう誰でも良いです!」
「ふぅ~ん。ここの先生みんな手術上手いよ。じゃあ、僕でいっか。」
「…はい、(もう)先生で良いです。」
「ん。手術いつ頃が良い?って言っても、僕のオペスケジュールで空いてる日じゃないと出来ないから~。」

(そりゃまぁそうでしょえー)

「3月でも良い?」
「急がなくて良いなら4月が良いです。仕事の引き継ぎとかがありますし。」
「4月ならまだどこでも空いてるから、好きな日取れるけど……。そんなに先で良いの?」
「えっ?(急がないとマズイくらい)ダメなの?」
「一応さ、医師としては(癌が)大きくならないうちに早めにやっちゃおうって言うよね。まぁ、4月で良いならいいけど。」
「じゃあ、4月の第一週で。ちなみに何日で退院出来ますか?」
「何もなければ3泊4日。」
「じゃあ、手術は金曜日が良いです。日曜日に帰れるし。」
「ん。わかった。4月6日の金曜日手術ね。入院はその前日だからね。」
「はい。よろしくお願いします。」

「野水さんさぁ~」
「はい?」
「明るいよね。」
「は?」
「普通はさ、そうじゃない患者さんばっかりだから。」
「え、だって、なっちゃったものはしょうがないじゃないですか。これからどうするかのほうが大事でしょ?」
「そうなんだけど。」
「えっ、ダメ?」
「ううん、ダメじゃない。良い。」

こんな二人のやり取りを黙って聞いていた母。

診察室を出て直ぐに、
「あの先生で大丈夫なの?」
「判らないけど大丈夫でしょ。」

母にはうまく説明出来ませんでしたが、一抹の不安が残ると言えば残るものの、この上、サードオピニオンにと言われても時間ばかりかかりますし、
《4月第一週目の手術》と言う決定事項を曲げないためにも、この△△先生にお任せしても大丈夫だろうと、ある種の勘みたいなものが働いたので、先生にお願いすることにしました。