1月29日。

◯◯先生から得た数少ない情報を元に、主治医と面会。

「どうでしたか?参考になりましたか?」

と尋ねられ、本当のことも言えず言葉を濁し、

「全摘ならがん研有明病院で、温存なら聖マリアンナ医科大学を勧められました。」

と伝えると、

「そうですね。どちらも良い病院ですよ。
  ……
どうするか決めましたか?」

「はい。選択肢があるなら温存したいです。」

これはもちろん◯◯先生への反発ではありません。
この数日間、自分なりに色々と調べるなかで
温存する気持ちに傾向したわけですが、それでも
なお、全摘する場合のことも考えてはいます。

例えば、温存するつもりで手術に挑んだものの、
画像にも写らなかった癌の広がりがあって、
全摘せざるを得なくなった場合などを想定しておくべきだと考えていたからです。

私の決断を確かめると、先生がどこの病院にでも紹介状を書くから、どうするか訊ねてきました。

「聖マリアンナ医科大学にしますか?」

「いいえ、◇◇◇◇病院を紹介してください。」

「判りました。三日後に受け取れるように紹介状を用意しておきますね。」

「よろしくお願いします。」


確かに聖マリアンナ医科大学は良い病院ですが、
自宅から遠いので通うのは大変。
そこで、ブレストセンターで評判の良い◇◇◇◇病院を選択したのですが、廊下に出ると母の不満が爆発。

「何でもかんでも一人で決めて!
もっと良い先生、もっと良い病院があるはずなんだから、他でも調べてもらいましょう!手術なんてしないで済むかもしれないじゃないの。」

母親なら当然の意見です。
それでも乳がん経験者である友人たちの意見も聞き、民間療法だけに頼ろうとしがちな母をなだめ
、最終的に下した決断に私は納得しています。

「うん、とりあえず◇◇◇◇病院に行ってみよう。
そこでまた先生の見解を聞いてみようよ。」


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◇◇◇◇病院に行くことでセカンドオピニオンにはなります。
そこで母の期待(希望)通りの診断がおりるかもしれませんし、とにかく前に進むしかありません。