とりあえず、母から勧められたお店、医者、大工さんなどは変えて、共通の知人(早く言えば母の知り合いで私のことも知っている人)とは、極力距離を置くようにした

前よりは少しましになったような気がしたが、スッキリはしなかったショボーン

たまに会って、母と世間話をすることもあったのだか、その時はにこやかに話をしていても、ちょっと時間が経つと直ぐに電話をかけてきて、会話の中で気に入らない表現や言い方があると必ず文句を言ってきたムキー

だんだん母と話すのも怖くなり、言葉を出すのも一語一句気を付けて口に出し、ただうなずくことも多くなって言った

それでも少しでも気に入らないと、電話をかけてくる

電話機がナンバーディスプレイになった事で、母からの電話がわかるようになり、そのナンバーを見ると、心臓がバクバクして出るのもためらうほどだった

母の存在が恐怖の様に感じ始め、またそんな自分が凄く親不孝者に感じて嫌だった悲しい


どうしたらいいのかわからなくなって行った


神様は私に何を学べと言っているのか…ネガティブ

途方にくれていた


そんなある日、また気に入らないと電話してきて、あまりにも身に覚えのないことで罵倒され本当に悲しくて、えーん

もう、無理かも…

本当に距離を置きたいと思ったでも、やっぱりそれは親不孝者なのではないかと考えてしまって…

介護の仕事をしている友達に相談すると

もしかしたら認知症の初期かもしれないよ

意味なく怒ったりするのは

初期症状にあるから

怒りを増長させると進行するから、親孝行と思ってしばらく会わない方がいいよ

でもね、初期症状は一番信用している人に出すというから、信用されているんだよ

と言われて、ちょっとほっとしたけど、

認知症と思えなくて、思ってはいけないような気がして…

複雑な心境になった


どうしていいかわからなくなり

呆然としている所に娘が高校から帰って来た

私の顔を見るなり、

何かあったの?と優しい言葉をかけてくれた

その言葉を聞いたとたんに涙が溢れ、子供の様に泣きじゃくってしまったえーん

娘もびっくりしていたが

そばにいてくれて


話せるなら話してと優しく言われ

今までのこと

どうしていいかわからない気持ちを、娘に聞いてもらった


それを聞いた娘は

なんとなくおばあちゃんが

お母さんに対しての言葉や気持ちが見えていたけど


ほっとけムキーむかっ

私はお母さんが、凄く頑張っていたのを見ているし、

もう、何もしなくていいよ

おばあちゃんもお母さんが何を言っても怒らないと思っているんだよ爆弾

お母さんがそんな言いがかりみたいな言葉で悩むのは逆におかしいし、ムカつくむかっ


言い返せとは言わないけど

傷つく必要はない

親不孝者でもない

もう、おばあちゃんの言葉に振り回されなくていいんだよ


ほっとした


それと同時に、娘が頼もしく見えた笑い泣き


確かに振り回されていた

嫌われないようにしていた

嫌われないようにしていたつもりが、いつも文句を言われ、

母のことも自分のことも嫌いになっていた


嫌われる勇気

そんな言葉を聞いた

アドラーの言葉に

「人の期待を満たすために生きてはいけない」と言う言葉がある

自分に当てはまっていて

衝撃を受けた


今まで

人にどう見られるかという視点でいつも生きていたような気がする


自分の視点で見て生きていきたい

誰か特に母に嫌われないようにと生きるのをやめよう

そう思った