離婚はどうすればいいのか

不倫相手の訴訟はどうすればいいのか


旦那さんに会えば、また言いくるめられそうで…

昔話されると情が邪魔しそうで…

子供の事を思うと、親の身勝手で父親を無くしていいものかという葛藤が邪魔をする…


直接交渉は出来ない


弁護士を探そう


色々探してみた

初回は30分までなら、相談料無料というのが相場みたいで、

まずは、その限られた30分で、

私の思いをわかってくれるかどうかを見極めるのが大変だった


弁護士さんに、お願いするのもお会いするのも初めてで、30分と言う短い時間で、思いを伝えるのもままならず、何件か行ってみたけど…

中々ピンと来る人もいなくて


今ならネットで、その弁護士さんの得意分野や、料金など検索できるのだけど、その頃は行ってみて、聞いてみて判断するので、大変だった


色々な友達に聞いたりもして、やっと離婚分野に精通している弁護士さんに出会えた


まずは、手付金を払い、裁判が全部終わったら残金を払う契約を交わした


私は、旦那さんと離婚することと、旦那さんと浮気相手対して、慰謝料請求を行いたかったけど、旦那さんは牢獄の中だったので、浮気相手に対して裁判をおこした


二人の楽しい情事が、私と幼い子供達の心をどれだけ傷つけたのかを知らしめるため、謝罪してほしいために法定で会うことにした

浮気の証拠は、色々集めてきた、自分で書いていた日記とかは有効、後は留守電の録音と会話の録音、レシート等集めていたけど、

旦那さんが事情聴取で彼女を庇った事で、逆に浮気が確定していた


準備を整え法定へ


浮気相手も弁護士を付けていた

私より8歳も年下の浮気相手、 旦那さんより16歳も年下の彼女が、法定前にすれ違うと、上から目線で笑みを浮かべながら私を蔑むように見た


私はその態度に苛立ちを覚えた


こいつ、悪いとは思ってないんだ。

一瞬で怒りが込み上がってきた


控室で、自分の弁護士さんに言われた

冷静を保ってね

法定で熱くなると不利だし、裁判官の印象が悪くなるから、

頑張って冷静を保ってねと念を押された


私は深く深呼吸をして、呼吸を整えて、法定に入った


彼女側の言い分は、付き合っていたけど自分も酷いことされたとか、旦那さんの悪口と自分は悪くないといい、最後には、

私の気持ちなんて、奥さんにはわからないと泣きながら攻撃してきた


私も耐えきれず、


貴方の気持ちなんてわからない

貴方は私の気持ちがわからないでしょ?

あなた達のセックスのために使用した覚醒剤のせいで、私や子供達がどれほど傷ついたか

私はどうでも

何も罪のない幼い子供達の心を、どれだけ傷つけたかちゃんとわかって欲しいと

涙ながらに声を荒げた


弁護士さんに、手を掴まれ落ち着くように諭され席についた


悔しくて涙が溢れていた


しばらくして、法定が休憩時間に入り、控室にいると、裁判官がやって来て


奥さんはどうしたいですか?

と聞かれ


心からの謝罪を望みます


と答えると


裁判官は首を横に振りながら


無理です

私も色々な不倫裁判を見てきましたが、相手が悪すぎます


普通は、奥さんがいると知りながら、好きになったしまったと、奥さんには悪いと思ってましたと言う言葉が出てくるのですが、あの女は奥さんにも、不倫したことも、まるで悪いとは思っていませんよ

悪いと思ってなくても、通常は奥さんに対して、謝罪の気持ちを表すのですが、あの女は質が悪すぎます

奥さんは納得できないでしょうが、普通より多く慰謝料を請求するので、それで納得してください


と言われたが


お金じゃないんです

自分達の快楽のために

薬を使い、なんの関係もない幼い子供達の心を傷つけた事が、許せないんです


そう言っても

謝罪の気持ちが見えないから無理だと言われ、裁判官の言葉に従った


その後、慰謝料を受け取ったけどすっきりした気持ちにはならなかった


刑務所に入った旦那さんにも、弁護士さんが何度か接見したが、中々離婚に応じてくれなかった

旦那さんから、何度も私へ手紙が来たが、その他内容はいつも私が悪いという内容で、謝罪の言葉は一切なかった

もちろん私は一度も返事を出さなかった


そして、裁判の内容を弁護士さんが旦那さんに告げた後は

最後の手紙が来た

そこには、暴力をふるったこと、私や子供達の心を傷つけたことを謝罪した内容が書いてあり、離婚がやっと成立した


旦那さんには、慰謝料も養育費も請求しないことにした

これ以上関わるのが嫌だったから、怖かったから何も求めなかった

ただ、結婚していた時に貯めていたお金は、しっかり持って来ていた


さあ、これから子供達と幸せになるために頑張ろう



…でも、何もない私が子供達を幸せにすることができるのだろうか…


暴力からは逃れられたけど

これからどう生きればいいのか、漠然とした掴み所がない不安に襲われていた