マリキータマンの胸に浮かぶもの | まったり超人同盟~キン肉マン irodori応援隊~

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耐久年数を過ぎたオッサンことシーク星人二世が、超人募集採用を目指したり、マンガやアニメの感想を書いたり、お絵かきしたり、まったりしたり…

フルメタルジャケッツの必殺ツープラトンをうけ、ついにマリキータ

マンが戦線離脱しました。

「慈悲の心」の大切さを説いてきたアタル兄さんでしたが、マリキー

タマンこれ絶命してません?

アリステラも「わが親友マリキータマンへの弔い…」て言ってますし。

 

 

 

 

 

伝えられなかった、ゼブラからの忠告。

「言葉の先にある、仕組まれたワナ」ていうゼブラの助言は、結構

重要なキーワードだと思うのですが。

だってこれサタンの罠は、Ⅱ世のときの「ジェネラルストー

ン」のように形ある物質的なものではなく、「言葉」だと断言

されてますから。

もともと六鎗客もサタンの事は信用してないみたいですし、そのサ

タンから何らかのアイテムを受け取ったりはしてないでしょう。

サタンはアリステラにいったい何を吹き込み、そして何を隠している

のでしょうか?

 

 

 

六鎗客のなかでも「オメガの星の救済」と「神越え」については、そ

れぞれ優先順位がわかれており、支持する立場も違っています。

マリキータマンの言動をふりかえると、彼はアリステラよりの立場に

いたみたいですね。

アリステラもマリキータマンには、絶対の信頼を預けていたように思

えます。

おそらくマリキータマンは、アリステラの「懐刀」を自認していた

のではないでしょうか。

 

懐刀もしもの時の用心のため、懐にしのばせた小刀のこと。

    それが転じて主君が常に傍におき、その命令を忠実にこな

    す最も信頼のおける部下のことを指す。

 

 

マリキータマンはこれまで、オメガの民のために己の全てを捧げる

アリステラの姿を間近で見続けてきたのでしょう。

 

アリステラがその使命の重さに苦悩し、自信を失い押しつぶされそ

うになったときも、幾度となく励まし支えてきたのでしょう。

オメガの星と民のために己を殺してつくす…そんなアリステラだか

らこそ、マリキータマンは自分のことを優先して動かないアリステ

ラのために、「せめてアイツの思うままに自由な手足となって動い

てやろう」と決めていたのではないでしょうか?

 

たとえサタンに仕組まれた罠に嵌ろうとも、決してアリステラを一人

にはしておかない。

地獄の底へだろうとついていくと決心したマリキータマンには、ゼブ

ラの忠告は何の意味も持たなかったのでしょうか?

 

マリキータマンのアリステラに対する忠義と友情は本物です。

彼がアリステラを守る限り、アリステラも止まらない…いや止まれな

いのだと思います。

だからこそアタルは、止まれないマリキータマンの歩みを止めるた

めに、完膚なきまで打ち倒したのでしょう。

 

 

 

 

親友を正しく守る術を持てなかった男が最後に伝えたこと、それは

故郷のために自分自身の考えを大切にすること。

絶命間際、彼なりにゼブラからの忠告を伝えたのだと思います。

 

夕闇に消えていくマリキータマン…その胸に刻まれたのイニ

シャル。

しかし最後の瞬間、彼の胸に本当にうかんでいたものは、

「親友」と「故郷」の輝かしい未来。

 

ただそうあってほしい…と願う、冷奴です。