なんだろ……第4話なはずなのに過去一つまんなかった。多分謎と呼べる謎が特になかったわけだと思うし、この物語に蔓延るご都合主義的な展開のせいでイマイチ感情移入出来ないし。(特に主人公の桜庭澪の過去については)あと、今回初めて出てきた新キャラクターの火神玲香も癖強キャラとして紹介されているはずなのに、どうしてかイマイチそんな印象受けないし。なんででしょうね。

 

・物語

今回、初めて謎と呼べるような謎が出てこない話でした。ただこのドラマの軸足となる話が大きく進んだ感じであり、第4話という中継ぎ的な役割を果たす話にこういう話をぶっ込んできたのはなかなか良さげな構成だと思います。
 
ただ、その軸足が全然共感出来ないのは正直痛手だと思う。桜庭澪は過去、シムネスという難病を患った姉を助けられず建物の屋上から自殺したことを悔やみ、それからというものの医療行為が全く出来なかった……というものがその軸足。その姉が実は殺されたのではないか? と今回の話で初めて出てきた……というのが新たな進歩。
 
うん。こんなんありきたり過ぎて何も言えない。確かに大切な人が自殺したと思いきや、実は殺されていたのではないか? という展開はど定番過ぎるし、そこから導き出されるドラマも相当なもの。けどそのドラマが今に至るまで連発過ぎていて(私の偏見)、最近その展開を使ったものはあまり見受けられないと思う。
 
それに、前回も述べたように、桜庭澪は「自分さえ出来ればなんでも出来る」という、今で言う竜崎みたいな立ち位置になって自信過剰になってるのもキツい。そんなんご都合主義的な話だし、視聴者舐めてるの? って思う。
 
多分私が挙げた問題点が今後も足を引っ張り続け、今なお視聴率がドンドンと下降していくんだなぁって思うと……まあ、よくある駄作のドラマに(自主規制)
 

・まとめ

つまんなかったです。ご都合主義的な展開と王道的で捻りも掠りもしない展開のせいで、感想書くの止めようかなぁって思ってしまった。ま、原作者の知念氏はあまりこういう作品は書いていない方ですけどね?? こんなことになったのは日テレのせいだし、そんなエモエモな物語書きたいなら自分たちで書け? ってなるわ。
 
 
※おまけ
 
原作者の知念氏はこういった都合主義的な展開は少し飛び出るぐらいで、他の作品には特に出てもないので気にしてません。特に本屋大賞にノミネートされた『硝子の塔の殺人』、『天久鷹央』シリーズ、『レゾンデートル』、『ムゲンのi』、『病棟』シリーズ……などなど、数々の賞に受賞或いはノミネートされたものは都合主義的な展開はないんですよ。病棟シリーズの1作目である『仮面病棟』も都合主義的な展開なんて皆無だし、映像化されているぐらい面白かったです。
 
が、『となりのナースエイド』は正直言えばつまんないの一言に尽きる。新潮社のやらかしで『天久鷹央』シリーズは全て実業之日本社に版籍を現在進行形で移しているみたいですから、その多忙でもしかしたらプロットに時間を割くことが出来なかったかも知れない。でもだからといって、ご都合主義丸出しな物語と王道で塗り固められた物語にするのは些か良くないんじゃないか……? って思ってる。多分、こういう風に感じた人は私以外にも結構いるはず。
 
 
余談の余談で独り言で呟きます。
日テレはあの件で現在燃えている状況にあるみたいですけど、この問題は一過性の問題にしてはならないと思う。てか、するな。