今回も面白かったです。前回とは違い、コミカル要素が少し減っていたような気がしましたけど、あまり気にしていません。というより、コミカル要素が多めだと逆に胃もたれを起こすから仕方ないか。

 

・物語

今回の話は桜庭澪と超わがままVIP患者の話。超わがままVIP患者……高梨萌はサブタイトルの書いてある通りの性格だし、お嬢様キャラ。そんな彼女は有名ライバー、つまり一言で述べれば有名配信者の1人になる。どうして彼女が入院しているかといえば、人間ドックの際に早期発見した膵臓癌(ステージ1)の摘出手術をするためだそう。
 
だが彼女は竜崎曰く……突如として「手術を受けたくない」とのこと。最初の内は手術を受けるつもりが、心変わりをして気持ちをガラッと変えてしまう。
ここの部分は手術あるあるとして語りがちだし、どうしようもない場面なので言い様がないのですが……ともかく、膵臓癌というのは、世間的なイメージで申し訳無いが──「沈黙の臓器」とも呼ばれているぐらい早期発見が難しいといわれている疾患。その疾患でステージ1の症状で発見したのは寧ろ好都合だし、竜崎が手術をさせようとしてくるのは納得。
 
けどどうして手術をしないかといえば、「身体に傷跡を残したくない」から。彼女は過去に俳優業を目指していたものの、道半ばでそれを諦めてしまうことに。しかしながら、彼女は夢を諦めることなく、ライバーつまり配信者となってその夢を掴むことが出来た。折角掴んだ夢を手放したくない、だから彼女は手術をしたくないと切り替えたんだなって思った。
 
それを言えないでいるのは彼女らしさがあるし、お嬢様キャラとしてよく描かれているなぁって思う。私の偏見だけど、お嬢様キャラってよく敵視されがちだよなぁって思う。自分を大きく見せがちで、承認欲求を求めがちな人物──そう他人からは思われがちだが、実際は裏でコツコツと努力を積み重ねている。そう言うキャラを描かれていて良かったなぁって思う。
 
そこで対立する竜崎も良かった。彼は医療を効率的でかつ、効果的に運用していく立場のある人物だから、高梨萌と対立していく姿は凄く良かったし、そこで桜庭澪が登場するのも自然で良かった。
 
まあ、未だ桜庭澪を利用する竜崎の心情が分からないんだけどね。そこは追々語られていくものとして放置しておきます。
 
ちなみに桜庭澪の部屋を夜中漁っていた人物は恐らく菊池相馬でしょう。背丈で恐らくは彼だと思うけど、なぜ彼は彼女の部屋を荒らすような行為をするのやら。

・まとめ

こんな感じでした。面白かったです。
次回、いよいよ桜庭澪の過去が明らかになるようだけど……どうなることやら。