普通。これが内田脚本のクオリティかぁ……って溜息が出るような回でした。前後編に分けてこの話が続いた訳だけど、どうも唐突な場面が間に入ったせいで「?」が出てしまった。父親(毒親)のことも「そうじゃないでしょ」って思うような解決の仕方だったし、このクオリティの人がメインライターなら降ろした方が良いと思います。後々シナリオに影響が及ぶ。

 

 

で、細かいところを言うと、まずはりんねとアトロポスの場面。結局のところアトロポスは何がしたかったの? で終わったし、この場面は別になくても良かったんじゃないかって思う。何だろ……無理やりに伏線を残した感じがする。

「実のところ父親は生きている」と匂わせるならもっと自然に流せよって思うし、わざわざこの話でやる? って思った。初話で退場したあの父親だけど、生きていないことは確実だと思うし、もし生きていたとするならそれは「冥黒の三姉妹」が何かしらの細工をしたことになる。だとするなら、その描写を入れた上でりんねを揺さぶるべきよ。何が「父親は生きている」だ。唐突すぎる。

 

あと言うこととして、マルガムの正体が父親だってこと。

この正体についてはおおよそ分かっていたことだと思うし、そこまで深くはやらなかった。マルガムになった=悪意を持った理由としては「自分との約束を破ったから」。つまり彼って毒親になるわけだし、その後の動機からしてもそう。

 

だけどその解決方法は明らかに違う。なんで「友達」という的外れな論点になるわけよ。

毒親は基本自分の子どもを利用して自分の欲求を満たしている存在に過ぎない。そして毒親は親から子、そしてその子が自分の子へと引き継がれていく最悪なパターンになる。ここについての描写があれば褒めていたのに、どうして自分勝手な動機と化した毒親になったんでしょうか。

 

父親の動機である「約束」。この約束は自分の仕事を引き継いで貰いたいが為に勝手に結ばれたものであり、欲求を満たしているもの。しっかりと「子ども」は「人間」であることを描写しなくちゃいけないのに……。

 

 

 

ここでウダウダ文句言っても仕方ありませんね。

その他良いところとしては催促のところかな。内田脚本も催促は上手かったし、そこんところは褒めても良いのではないかと思います。

 

まとめ

次回は長谷川脚本です。楽しみ。