まさかの前後編だったとは……。それに、今回は内田さんオンリーの脚本だったけど、見せ方が上手かったなぁ……。

 

 

 

第7話を俯瞰すると、本音を隠した少年ととにかく真っ直ぐな少年(宝太郎)の掛け合いが良かった。その他にも良かったところもあったけど、この物語で中心となったのは少年二人なんだよね。そこが面白かった。

 

サボニードルを拾ってしまった砂山理玖。宝太郎たちがケミーを捕獲するところを偶然見つけ、その後を追っていちのせ食堂へ。そこで話をしてサボニードルを引き取って貰った後、とっとと立ち去る。……これが大体の少年の行動。

 

ここで1つ思うこと。それは「なぜ砂山理玖はサボニードルを(あたかも)見捨てるような行動を取ったのか」。この行動から考えるに、彼は親からただ「捨ててきなさい」と言われたまま行動していて、自分の本音を無視している状況。「とりあえず親の言うことを聞いていればいいっか」という側面が少年の表面的な気持ちが行動に表われている。

 

だけど、その表面的な気持ちに気づいたのが宝太郎。彼って純粋さだけでなく、人の気持ちを推し量って行動が出来るんだなぁって思いましたよ……。で、彼は砂山理玖の後を追って話……本音を聞こうとするけど、なかなか本人は腹を割って話してくれず。そんなときに謎の男がマルガムへと変貌、襲う。

 

多分この男は砂山理玖の父親なんだろうね。なぜ自分の子どもを襲うようなことをしたのかは分からないけど(多分次回で明らかになる)、自分の言いなりになってばかりじゃなくて、自分で考えて行動しろ! 的なことで悪意が増幅、結果マルガムになったのかなぁ……とでも推測しておきましょう。恐らくこの経緯で自分の子どもを襲ったと思います。

 

まあ、別のルートで考えると、ただ単純に「友達なんていらん! 勉強してれば良いんだ!」という毒親の発想かも知れない。その場合でも悪意は増幅、マルガムに変貌することだって可能かも知れません。

 

 

その他で考えるとしたら、まずは冥黒の三姉妹のリーダー、アトロポス。彼女は単独行動を起こして自らりんねと接触をしていましたけど、何が狙いなんでしょう。次回予告ではりんねの父親について何か話していましたが……。次回はりんねについて少しだけ素性が明らかになるのかな? 楽しみにしておきます。

 

スパナと錆丸はデコボコみたいですね。と言っても、錆丸がスパナのことを勝手に苦手だなと感じているだけだし、もっと絡み合ったら普通に良い関係になってそう。

ちなみにスパナは普通に良い子でした。彼は宝太郎に敵の情報を教えていましたし。(一言余計でしたが)ただ、彼はケミーのことをただの「道具」としか思っていない以上、前半部分で互いに共闘することは無さそう。あっても年明け以降になりそう。

 

ミナト先生は宝太郎の可能性を信じていました。彼はケミーの掟を守りながらも、人間とケミーが「安全に」(←ここ重要)、そして共に暮らすことが出来るのか。そういった観点から考えていたらしいですね。高校教師らしい姿。

そうなってくると、年明け以降では宝太郎の大切なパートナー的存在になりそう。ある「組織」から何かの理由で抜けることになった宝太郎を献身的に支える……そんなシナリオが構成されそう。

 

(セイバーかな)

 

 

 

まとめ

今回の話は内田さんオンリーの脚本でしたけど、よく出来ていたと思います。
というのも、ガッチャード自体の土台を構成したのは湊Pと内田さんだとか。だから面白かったのかな、とつくづく思ってます。