益々この先が楽しみです。

 

 

 

全体的な感想はまだ詳しくは言えないけど、だいぶ王道的な進め方で行くんだなって思うし、何よりこのドラマって視聴者にとことん優しいよね。「ケミーとは何ぞや」とか「錬金術とは何ぞや」って言う視聴者の疑問にできる限り分かりやすく答えている感じがして、良い感じです。

 

ケミーの説明は大体オールオッケーな感じがするんだけど、錬金術の説明がイマイチ。と言っても錬金術は古代のものとされているし、現代においてはほぼほぼ不可能。魔法という位置づけになってもおかしくはないし、どうしても魔法の描写と似てしまうのは結構な難点。それでも「魔法とは異なります!!」と言う意味合いは伝わってくるし、まあオッケーかな。

 

細かなところを追及すると……まずは主人公の一ノ瀬かな。

彼はとにかく青い男子高生って感じがして、爽やかって感じ。「無理って決めつけたらダメでしょ」的な思考が青い。最高。

 

それに対してのヒロイン。どうやらこのドラマのもう一つの主人公らしいと放送後の記事で拝読したけど、確かにその通りだなって思う。ヒロインとしては主人公っぽいなって思うし、恐らくは女子受けも狙っているんじゃないかな。……ってか令和ライダーのヒロイン、ほぼほぼ女子受けを狙っている感じがして時代の潮流が垣間見られるなぁ。

 

昔のヒロインは「とりあえず悲鳴をあげさせればいっか!!」的な、つまり女性=弱い存在として描かれていたけど、昨今の女性は強い存在としておかれているからか、ガッチャードのみならず女性が出てくるヒーロー物は大体強い。ある意味フェミニストの彼らにとって喜ばしい考えだと思うけど、そうなった場合──いつぞや女性が主人公のライダーが出てきてもおかしくはない。リバイスの当初の構想で女性ライダーを主人公としていたけど、白倉Pに即刻拒否されたらしいね。それをある意味、私は「仮面ライダーは男性主人公じゃないと盛り上がらないよね」というような女性蔑視の考えが未だ東映にはあるんだなって。たとえ東映にそのような考えはなくても、バンダイの言いなりだとしたら、バンダイはまだまだ古いってことです。その辺のことについては木下氏(リバイスのメインライター)に賛成です。

 

だいぶ話が逸れてしまったけど、ギーツとガッチャードの二作は令和ライダーのやりたいことが詰まっている気がする。令和ライダーって「仮面ライダー」という範疇に留まらず、人間ドラマとして成立させたいという東映の意気込みが垣間見えていて良いなって思います。早い話、昭和ライダーを目指しているかも。

 

そうなってくると、今後の物語は恐らく長谷川氏による脚本が目立ってくる可能性が高い。物語序盤……というより年末まではリバイスのように、王道的な進め方(主人公陣営vs敵陣営)で進めていって、年明け以降は錬金アカデミーを巡る物語が続く。その時に長谷川氏が活躍するんですね。早い話、セイバーとリバイスの物語の良いところをごちゃ混ぜにした感じ。あの二作の良いところを良い感じに組み合わすことができれば、良作になること間違いなしです。

 

それに九堂りんねのミステリアスな性格ないし過去が年明け以降の物語を左右するのでは? と私は思う。彼女の「ルールは守るべき」という性格はまさしく新堂倫太郎(セイバー)の性格と似ている部分があるし、先の作品であるセイバーも倫太郎がきっかけとなって物語が面白くなったからね。恐らく九堂りんねも物語後半で変わっていくのでしょう。今後が楽しみです。

 

まとめ

第2話はこんな感じ。今後が楽しみの物語です。
あと余談なんだけど……湊Pはガッツリ武部Pに影響されているよね。某ブロガーが「テーマが知りたい!!」って嘆いていたけど、彼は王道的な進め方でガッチャードを面白くするつもりなんじゃないのかな。それに、「今後どのように物語を進めたいか」という疑問に対しては真っ向から仰っていないらしいから、恐らく物語については脚本の裁量に任せるつもりなのかも。そう言った意味では前作(ギーツ)の東映側プロデューサーであった武部Pと通じるところもあるし、それが所以今後の物語を面白くさせるつもりなのかも。
 
あと……物語にテーマがあってもなくても別に良いんですよ。某ブロガーは「テーマがない!!」って嘆いているところを見ると、つい鼻で笑ってしまったんだけどね。物語にテーマがあってもなくても、それは物語として成立する。できる限りテーマはあった方が面白くはなる。ラーメンで言うところのチャーシュー。チャーシューがあればラーメンは美味しくなるけど、なくても美味しくはなる。そういう感じ。