本筋との絡み合いが上手い。
普通、このドラマで出てきた「レーザー問題」と「部活の規定問題」を絡ませて事を複雑化してしまうけど、視聴者に分かりやすくかつ面白くしているのは神です。やっぱ、藤原さんが主演を務めてるのは外れないなぁ……。
今回の話は「レーザー問題」及び「部活の規定問題」。そしてそこに絡んでくるのが本筋。前者の論点はそこまで気にしてはないけど、問題が解決するにつれて本筋がどんどんと進んでいくのがハラハラしました。誰が小川先生を殺したんだろうって。それに、阿部先生の見ないところで野球部OBたちが勝手に仕切っているところを映ると、何だか胸糞悪かったです。奴隷のように扱っているような感じがして、当の本人たちは性格悪そうだし、成績もあんまり良く無さそう。
それに対し、阿部先生はほんと良い先生。根性論を支持する先生(主に体育科目の男性教師)って、私の偏見で申し訳無いけど、良い先生ばかりなんだよね。自分の夢を叶えられなかった悔しさを自分の教え子達に味わって欲しくない、そう言う気持ちを自分の指導に生かしているというか。
確かに反感を持つような指導方法だけど、土日の練習に参加したくないって言った生徒達はゼロだと思うな。ああいう先生って将来自分の定年退職した後には、寄ってたかって教え子達が集合するパターンです。幸せだろうな。
ここまでが前者の論点で思ったこと。ここから先は本筋で思ったことを書きます。
小川先生のブレーキを切った犯人は野球部OBでした。最初黒石が犯人かと思ったけど、ミスリードにまんまと嵌められました。確かに、黒石が犯人であると仮定したら動機としては十分だもんね。阿部先生のいないところで勝手に仕切り、後輩達を熱中症に遭わせるまで練習を続けたし、普通このことが公に晒されているなら、ネット上に黒石の名前が晒されていますし自身の将来に傷が付きますから。
とはいえ、これはミスリーディング。本当の犯人は松田でした。意外な犯人だったし、そこから真の黒幕=木島校長に至るまでの道筋が凄く自然。んでもって、嶋田の行動に感情移入しちゃった。それほど嶋田は小川に惚れ込んでいたってということでしょう。
松田は松田で偉いし、もしもの為にボイスレコーダーの録音ボタンを入れたのは自身の罪を軽くさせるための所業。恐らく、罪には問われるものの、情状酌量で刑罰は軽くなるかな。退学は免れないと思うが。
それに対し校長は此の世の悪を集めた悪の権化ですね。自身の保身ばかりに目が向いた結果、思わぬところで墓穴を掘られるし、挙げ句の果てには嶋田に首を絞められたもんね。自業自得です。
けど、嶋田はまだこの問題には裏があるらしいと踏み込んでいる様子。小川が亡くなったのって元はと言えば、涌井の暴行事件が発生したから。でもその事件はなぜか公になっていないし、隠蔽されている。まだまだ面白くなりそうだゾ~……。