全体的な感想

社会的な問題である「貧困」をテーマに今回の物語が進んだ感じ。本筋はあまり進まなかったけど、その代わり浅村先生の深掘りやキャラ的な進化が見られて面白かったです。
物語の後半にこの問題を取り入れたのは無論良いことだと思うし、しかも昨今問題化している「ヤングケアラー」についても取り上げている。というより、貧困とヤングケアラーは一枚岩で固まっているような感じだし、一緒に取り上げた方が効率が良い。
 

「貧困」

と言うわけで今回の話は「貧困」だったのですが、珍しく三枝が目立っていました。モブキャラのような存在感だった彼に、こうして物語の中心として出てくるのは掘り下げが進むし、登場人物との絡み合いが増えるから良いよね。
 
で、今回の話で中心となった生徒は深山家。前回の話でそれを匂わせるようなものをしていたし、今回の話は前回の話と地続きだなって思った。そこから繋げば、リアリティが保ててよかったし、前回今回の話で浅村先生が深山敏春の様子に気づいて声をかけたのは、クラス担任として良い責任感だと思うし、後で明かされる彼女が元いた中学の校長の話からするに、浅村先生は本当に良い教師なんだなって思う。教師の鑑かな(
 
そして何より感心が高かったのは、浅村先生が深山家の母に直接物言いを告げたこと。最初の彼女のキャラじゃ絶対に言えない台詞だと思うし、数々の出来事を通して進化していっている証拠だよね。
 
深山敏春は真面目そうなどこにでもいそうな生徒だなって思ったけど、ああいう生徒が突如身内の介護を任せたら、ある日突然糸が切れたかのように衝動的な行動に走りがちだし、それが故に万引きや入水自殺を図ろうとしていたし。
でも結局彼は”孤独”に苛まれてこのような行動に走った訳であり、今回の話の着地点のように、「一人にしないこと」が重要。何でもかんでも一人にしたら、そりゃあ誰だって悲しむはずだし、絶望するわけだし。自殺や犯罪に手を染めたりするわけだし。
 
最後の嶋田に関してはいつもの脳筋だったけど、出番が少ない代わりにかっこよかったです。
さすが警察だなって感じたし、三枝には「しこたま借りがあるからな」って言っているけど、本音は深山には三枝が必要だと感じているのでしょう。だから一人で乗り込んだ訳ですね。
 

まとめ

第7話の感想はこんな感じ。本筋はあまり進まなかったけど、結構面白かったです。はい。