第2話ですね。

編集の仕方がA組らしさが全開だったので思わず微笑みかけたんですけど、物語は全く新たなものだなぁって感じました。恐らく、このドラマの本筋は鵜久森のいじめ問題なのかなと思うと俄然期待してきました。

 

 

 

全体的な感想

第2話のテーマ的なものとしては「貧困」問題だね。生徒を取り巻く貧困問題は現代社会において重要な論点を敷いているし、第2話に持ってきたのはナイスチョイスだと思います。
 
貧困には色々と問題があるんだけど、今回は児童虐待──身体的・心理的な側面を持った虐待を伴った貧困なんだなぁって思うと、えげつつつ……、ってなりました。だけど、里奈の台詞とか生徒の台詞にグサグサと突き刺さるものがあって、深く感銘を受けました。はい。
 

九条里奈

理科準備室から3年D組の様子を監視していました。普段の教師はこんなことやらんと思うけど、彼女は1年後に生徒の誰かに殺害されると予定されているなら、まあ監視するのは妥当な結論だろうなぁって思う。
でも、それってA組と似ているような気がするんだよな……。あっちは立て籠もり事件で自分たちのクラスを人質にとっているし、監視するのは当たり前のことだけどね。状況は違えど、監視することには変わりは無いんだなぁ……。
 
彼女は鵜久森叶と親交を深めているうち、瓜生陽介の貧困問題について衝突することに。このことについては彼女自身把握していたことらしいし、彼がその後どんな結末を辿るのか理解していたらしいし、だから今回のように家庭の事情に乗り込んできたのか。最初「どんな思いで乗り込んでいるのかなぁ」って思ったんだけど、最後で明かされる事情から考察するに、同じ道を歩んで欲しくなかったんだなって。彼女の友人に金銭的な理由で高校を中退してしまった人がいて、それが物凄く悲しかったから、今回のような行動を起こした。決して誰から言われようとも、不動の立場をとるの、好き。
 
実を言うと、第1話ではあまり彼女についてピンと来なかったし、既視感バリバリだったんだよね。柊一颯みたいな人物だったし、あまりピンと来るような人じゃなかった。でも、第2話を通せば彼女の人格が大体分かったし、これから好感度上がるような人物であることは分かった。うん、これからが楽しみな人物だ。
 

瓜生陽介・向坂俊二

今回はこの二人がメイン。瓜生陽介は14才の時から働いていたそうで、第2話ではバイトを2個掛け持ちして暮らしていたそうとか。
……学業大丈夫か⁇⁇⁇⁇
 
バイトを2つ掛け持ちしている時点、相当家庭に金銭が足りていないことが分かるし、「お金が足りない」という身勝手な理由で母親から暴力と暴言を吐かれていることから、彼は相当メンタル来ているかもね。でもそれをずっと我慢してきたということは、そのうち一本の糸が切れて母親を殺害していた可能性があるなと思いました。
 
あの環境には誰だって住みたくないはず。大人だったら気軽に相談は出来ますけど、高校生ってまだアイデンティティの確立として不十分なところがあるし、「周りと比べたら惨めだ」と自らの環境を取り巻く貧困に対し劣等感を抱き、次第に塞ぎ込んでしまう。結果的に誰にも相談出来ず、誰にも助けを呼べなくなる。
 
この環境を里奈が気づき、まずは彼の自宅を訪問してどんな環境を把握。その後、ぶち切れることは予想しつつ、瓜生陽介に「言いたいことは言った方が良い」と言い残す。そして、2つ目のバイト先の店長に前借りを頼む。でもここは全て里奈の計画通りとなると、相当用意周到なんだなぁって思う。本気で何でもするんだな、里奈って言う人。
 
で、彼の環境を改善しようとしてくれたのは向坂俊二。瓜生と向坂は友人関係であり、そこもまた里奈が目をつけたんでしょうね。「友人がいれば」という発想、確かにそうだなぁって思う。
青春という思い出はほぼ友人と一緒に過ごした思い出で構成されるし、それと同時に”自分”という名のアイデンティティも確立する。策士?
 

九条里奈対策委員会?

なんだそれ。
「何でもしよう」と宣言をした教師、もっと言えば担任である大人に楯突こうとするの?
 
こんなの子供だましじゃん。集まっている面々は一見悪そうに見えてるけど、本質的には多分子どものまま。恐らくこの委員会が崩壊する頃には責任転嫁の祭りが始まっていることでしょう。
 

まとめ

こんな感じ。第2話として好調な滑り出しだと思いますし、視聴率No.1確保しそう。(小並感)
第3話もまた見なくては。