安定の面白さ。

 

 

 

全体的な感想

今回も本筋メインではなかった。テーマ的なものは特になかったけど、戦慄のストーカー女子だけでこんなに面白くなるのは凄い事だと思います。
 
今回の話は「盗難」と「薬物」の問題ですね。
この二つの問題として、主に後者に当たりますが、現代的には結構重要な問題だと思います。昨今、若者の薬物問題が流行っていますし。
 

佐々木悠馬

この子まじ賢い。序盤の生徒・教師による指紋採取の時に既に勘づくなんて、頭良すぎます。それで任意同行が言い渡された時に咄嗟に逃げるなんて、もうプロ級の犯人ですよ。しかも足も速いし……。
で、最後に自首してくるところも良かったな。素直に良い子だと思うし、将来どこか良い大学に行って良い就職先を見つけてそう。
 

長田彩花

ストーカー女子だったね。
まあ彼女の動向を観察していれば普通に分かることだと思うし。動機もそんなに驚くことはなかったな。
 
決して金持ちだからと言うわけではないんだけど、中学生って苦労を知らないからどうしても物事に対して嫉妬しがちだし、すぐにいちゃもんをつけがち(私の偏見)。でもそれはまだアイデンティティが確立していない証拠になるし、これからアイデンティティが確立してくるんだってこと。今回の話を例にとってみれば、好きな人に振られた時、Aさんはその人の恋を諦めず、何度も自分磨きを行った結果、その好きな人と付き合うことが出来た。けど、Bさんは好きな人に振られたという絶望だけで落ち込み、やがてその好きな人の”ストーカー”へと変貌していく。
 
この話って女性に多いんですよ。女性は独占欲が男性より強い。だけどBさんのような例が大人に起こると言えば簡単にならんと思う。それは何故かというとアイデンティティが確立しているから。
 
持論なんだけど、好きな人に振られたら自分を徹底的に磨くと良いと思う。好きな人に振られたってことは、それはまだ好きな人を振り向かせていないことになるし、まだ超えられていないから。だったら超えれば良いじゃん? そうすれば自然と好きな人が振り返ってくる。
 
……まあ、中学生はこんな思考を持つことはまだ時期尚早なんだけどね。
今回のような話でも、長田彩花が佐々木悠馬に告ったけど振られ、次第にストーカー化。彼女の場合もまた、好きな人に振られたという絶望だけで次第に落ち込み、「なんで振り向いてくれないの!!」という厄介なモンスターに変貌していった。そしてやがて、犯罪に手を染めていく。
 
「恋は盲目」ってやつかな。
人は恋をすればするほど、周りが見えなくなるってやつ。恐ろしいね。
 

浅村京子

彼女のキャラが少し変化していきました。
 
最初の頃は責任がないことに不甲斐なさを感じていた彼女ですけど、「自ら導けなかった責任感」を胸に自ら行動することに。確かに、彼女ってなぜか嶋田を敵視しているし、「生徒は絶対信じる!」的な立場でかつ責任感を周りに示そうと行動しているから、そこら辺については好感度。だけど、その行動が招いた結果が自らの身に危険を及ぼしているのはマイナス点だなぁ……。
 
まあ成長途中だし、まだまだと思います。
 

まとめ

第3話はこんな感じ。
本筋進めないで物語が面白いのは良作の予感。