梅雨空の中、気温が暑くなるのはしんどいです。早く冬到来して(切実)

 

で、久しぶりにコラボ映画を見ました。うん。

普通の絡み合いだし、正味面白いか面白くないかの狭間にいるぐらいだし、感想も至って普通になるかと思います。

(※リバイスは除く)

 

 

 

 

リバイス編

物語の前半はリバイス編。
全体的な感想を一言で述べると、何をやっているのかさっぱり分からないです。
 
リバイスたちの敵の動機が作中であまり語られないし、まだ数ヶ月しか経っていない赤ん坊を攫って世界の破滅に加担させるのはもはやメインライターの倫理観を問うようものだと思います……。
 
あとあれだ。やたらと五十嵐さくらとアギレラの台詞が多かったな。メインライターの推しだと言われているけどさ、物語で贔屓したらまずいって。物語崩壊するって……。
 
それに、ヒロミは何がしたいの?
「我が全身全霊をかけて幸四郎を守る!!」とか高らかに宣言しているけど、あなた肉体年齢50歳なのよ? 守れるわけ……。とっとと逃げれば良かったのに、どうしてあの場に留まったんでしょうか。もはや意味分からん。
 
でも唯一印象に残ったところは一輝の台詞かな。
「たとえ悪魔の力を借りてでも家族を守る」。彼らしい台詞だし、あるべきヒーロー像としてはバッチリだと思います。
 
だけど。上げて下げるのは私の性格として許さない部分があるけど、敢えて言わせて。
一輝のあの精神世界は何をすれば良いの? どうすればあそこから抜け出せることが出来たの? 意味が分からん。
 
こんな感じ。最近の映画でもこんな的外れで、作中で何を言っているのか分からない映画は(私の中で)初めてです。
以上。
 

ギーツ編

冒頭のわちゃわちゃからスタートです。こういう物語の始まり方って何だかほっこりとさせてくれるから、その後の物語に心の準備が出来るし、ふーんってなった。
 
それで、物語が進むにつれてゲームが始まっていくという。ふむふむ、いつものギーツらしさじゃないか。そう思って見てたんですけど、リバイスたちが現れて「!?」ってなりましたよ。
 
……え? もう出てくるの?
 
まあ確かに幸四郎の悪魔がゲームの重要なものとして扱われているし、そもそもで言えば(リバイスたちにとって)謎の人物に攫われているからね……。あと、一輝が謎に手にしていたものは気にしたら負けだと思うので触れておきません。はい。
 
それで物語が進むにつれ、徐々にギーツとリバイスが対面し合います。
その時に思ったことだけど、なーんか雑なような気がするんだよなぁって。リバイスたちにとってみれば、「幸四郎の悪魔を取り返したい」だけなのに、ギーツたちにとってみれば、リバイスたちは「敵」であり排除すべき存在。
 
だけどリバイスたちはそんなことを知る故もないし、ギーツたちも無論。だからギーツがリバイスの正体が人間だと分かった時、ギーツは「驚いたな」と言うわけか。うん。思い込みって怖いですね。
 
でもそれってコラスの想定通りかな、と。ただギーツたちとリバイスたちを闘わせてはエンターテインメントとしてつまらないと思うし、いつか自分の計画がばれてしまう。そうなる前に龍騎たちを連れてきたんですね。彼らはギーツたちと同じようにライダー同士が闘う世界。彼らを連れてくれば、ギーツ側とリバイス側を倒してくれると計画を組んだわけなのでしょう。そして、後は自ら同士討ちしてくれればコラスの陰謀通り。人類は破滅、地球はディストピアとなるわけなんですね。
 
でもコラスが政治家を利用したのは特撮で言うならば少し意外。普通、どこからかギーツに対抗できる人を呼んでライダーにし闘わせて、そして地球を破滅すれば良いじゃん? でもあえて彼はそうしなかった。
自分の世界で一番強い=デザ神を呼んだとしてもギーツが結局勝ってしまう可能性が高かったわけだろうし、だとしたらもっと対抗できる存在を呼ぶしかない。だから幸四郎の悪魔を攫ってシーカーの体内に取り込んだわけか。
 
で、ギーツがギロリを助ける場面はなかなか良かった。どこかの某ブロガー(ヘラグマ)も言っていたけど、呉越同舟のような場面は絵図も良くなるし、物語としても良くなると思う。
 
物語が最終盤に迎える中、バイスが消えかかる時、ギーツが「それがお前の願いか」と言ったの、さすがだなぁって思う。
バイスは一輝の悪魔で、かつ一緒に闘ってきた仲。けどそれってもともとを言えば自分が火種となっているもの。自分が一輝を巻き込んではまた一輝は家族のことを忘れてしまうかも知れない。だからバイスは自ら消滅するという願いがあるんですね。
 
そして印象的だったのは「力に溺れたやつに願いは叶えられない」という台詞。
「力は何の為にある」というような論点は特撮ないしヒーロー映画としてよくある論点だし、重要な論点でもある。持論なんだけど、力に溺れた奴は決して良い願いが叶うかというとそれは違うと思うし、悪い願いが叶うかというとそれも違う。でも1つ言えることとしては、そう言う奴は必ずろくでもない結果が待っていると言うこと。
ここのところは作中で欠けていたから何とも言えないんだけど、とても重要だと思います。
 

まとめ

久しぶりに見たコラボ映画。いつもの東映らしさが全開なので、あまり期待せずに見られました。
ではまた。