7月が迫ってきていよいよ暑くなってきました……。暑いです。冬、早く来て下さい。
あそれと、今回記事を出すのが若干遅れたのは大学生ならではの事情です。はい。
第6話
普通の面白さ。何か突出した面白さという訳でもなく、淡々と物語が進んだ感じ。
でもテーマ的に非常に重要なテーマだと私は思います。
冒頭のシーンはこのドラマでなかなか見ることが出来なかった青春シーン。生徒達に余裕を持たせるとこ、柊の優しい一面だと思います。
それで、今回スポットライトが当たったのは水越涼音。なんと彼女は元水泳部だそうで。
そのきっかけが、生徒達の探偵ごっこ。茅野が主導していく中、怪しい先生たちを絞り込んでいきます。
全部で5人。
まず一人目は校長。彼の場合、一気にマスコミの注目の的になったことで、次第に「邪魔」だと感じて作らせたのではないか? と推測。まあありがちな話。
二人目は森崎。彼女、実は柊を狙っていたそうなんです。柊と澪奈が仲良かったことに嫉妬して、作らせたのではないか。これもありがちな話。
三人目は佐久間。澪奈のことを粘着していたようで、それで作らせた……? ストーカーですね。気持ち悪い。
四人目、武智。彼の場合はすぐにリストから外されます。
五人目が坪井。彼、物語が進むにつれて昭和みたいな教師だなぁって思います。というより、この先生、どこの学校にでもいそうなキャラ。こういう先生って大体生徒から嫌われがちだし、反感を持ちたれやすい。生徒から被疑者候補にされるのも納得です。
それで、その過程で水越が元水泳部という事実が浮かび上がり、その後の回想で水越が水泳部を辞める経緯が明かされます。経緯というのはこういう感じ。
入部当初から期待されていた澪奈に負けず、水越もまた追い込み練習を続ける。その結果、彼女と肩を並べる存在になる。
だが、その犠牲が彼女の身体に影響を及ぼし、結果病院に。1日部活を休んで、その翌日部活に来た訳ですが……。
なんと水泳部顧問の坪井先生から叱咤を受けることに。彼氏と写った自分の写真を十枚以上床にたたき付けられ、「金輪際お前に教えない」と言われてしまいます。
うん。これ普通にパワハラだね。教育委員会に直訴すれば、普通に坪井先生は懲戒免職を食らっていたはずです。
それで、こっそりとスマホを持ち出していた結城に頼み、告白映像を撮影、SNSに投稿して貰います。
それで夜8時に回る頃になり、お約束の時間がやってきます。(←お約束の時間と書いて私楽しんでて草)
水越は柊の指示通り、坪井先生が犯人だと思い説得を試みようとします。まあ、柊は当然の如くフェイク動画を作成した人物を知っているはずだし、水越と坪井との間に確執があったのを見越してあえてビデオ通話にしたんでしょうね。優しいです。
それで、坪井の口から明かされていく水越の真実。実は彼女、運動性の致死性不整脈を部活の練習で発症していただそうで。”致死性”という用語を聞いただけでゾクッとします。
それを聞いた坪井は何とかして水越を練習に出したい、そんな想いを医師に告げましたが、結果は無論ダメ。
それを知らなかった水越は思わず画面を凝視。まあ、彼女の母親は良い判断だと思います。
懸命に練習を続けた結果、運動性の致死性不整脈を発症。つまり、イコールでもう泳げないということ。懸命に練習を続けたのに、もう泳げないと聞いたら水越はどんな思いを抱くのでしょう。
そんな疑問を抱いた坪井は手口は荒っぽいものの、水越を水泳という活躍の場から追放。実を言えば、彼はとても生徒思いの教師だったんですね。
(私の経験で言うと、昭和気質のある教師って大体は良い先生ばっかりなんだよね)
だけど、その想いを外に放り投げてしまった水越。柊から強めの叱咤を受けます。
ここ、テーマとしては良い名言なので抜粋します。
涼音:良かった……。
柊:(涼音を蹴って)何が良かったんだ。おい。何が良かったんだよ。お前がこの動画をネットに流そうとしたのは変わりは無い。違うか?
涼音:でも……
柊:でもじゃないんだよ。この動画が世間に広まったら坪井先生がどんな目に遭っていたのか、よく考えたのか? なあ!? 考えたのか!! お前の不用意な発言で、身に覚えのない汚名を着せられ、本人が! 家族が! 友人が! ……傷つけられたかもしれないんだ。(襟を掴んで)お前は、取り返しのないことをやろうとしたんだ。なあ! 分かってんのか!!
~~~~~~~~~
柊:何がしょうがないんだよ、おい。何を反省してるんだよ!! お前ら、いい加減目を覚ませよ。変わってくれよ!! 何がいけなかったのか。うわべだけで物事を見ないで、よく考えるんだよ!! 目の前で起こっているものをちゃんと目で受け止めて、頭に叩き込んで、胸に刻むんだよ!! お前らそれをしないから何回も何回も同じ事を繰り返すんじゃねぇのか。本質から目を背けたらダメなんだよ!!
第1話の復習みたいなものですね。
まあそれは置いておき、ここの台詞は現代社会においてめちゃめちゃ大事なので切り取っておきます。
私が思うに、今時の高校生って中身が空っぽだから考えない、物事の本質を見ない。だから何回も同じミスを繰り返す。そして、そのミスがいつかは重大なミスにつながり、誰かを傷つけてしまうかもしれない。
特にSNSについては。今は誰もが携帯を持ち、誰もが物事の発信者になれるからこそ、他人を簡単に巻き込みやすい。そして自分の勝手な思い込みで他人を陥れ、最悪な出来事を引いてしまうかも知れない。
他人事にしちゃダメですね。胸の内に閉まっておきます。
それで、物語に戻りますが、誰もハンターは教師の中から名乗り出てくれなかった為、お約束通り教室を爆破することに。生徒は大パニックに陥りますが、茅野は冷静沈着。それは何故かというと、冒頭の信じるか信じないかゲーム。眼鏡をしているときは信じろ、していないときは信じるな。それが彼女の行動の根拠となり、冷静でいられた訳ですね。
観察力鋭っ……。ホームズ先生もびっくりやで……。
それで、生徒の命を見殺しにさせるような教師の姿を見た、SNSは一気に教師達を叩き始めます。そんなとき、柊は新たな起爆剤を投下。
それが、武智がハンターであること。
彼は今後どう行動していくのでしょうか。楽しみです。
ああ、それと。柊と相楽孝彦が共犯だなんて少し驚きました。彼、一ミリもそんな表情を出さなかったので……。
役者って凄いなぁ……。
第7話
今回もまた普通。とは言いつつ、今日の配信分だけで見ると演出がだいぶ変わったね。
前までは生徒主体の演出をしていたけど、この話からSNS主体の演出になってきてる。ドラマのテーマに合わせているって感じ。
さてさて。武智は自らの潔白を証明すべく、自らメディアを通じて無罪放免であることを話していました。
まあ当然だよね。生徒を守る側の教師が生徒の命を奪った原因となった行動をしているんだから。
だけど、物語が進むにつれ武智への疑いが深くなっていきます。少しだけその疑いが浅くなる……? と思いきや深くなるんで、こっちがハラハラします。
で、その疑いが浅くなるのでは……? と思ったのが、今回少しだけスポットライトに当てられた2人の生徒。瀬尾と魚住。回想で武智から推薦を貰っていた二人組だと明かされ、「ああだから武智を庇ってるのか」ってなりました。
瀬尾と魚住。どういう関係がイマイチピンとは来なかったものの、恐らくは気が合った友達って言う関係なのかな? そこだけ掘り下げが足りないと思うけど。
それで、お決まりの夜8時。同時並行でSNSに掲載された動画の解析が進行しつつ、柊は武智と直接対峙。
武智は柊の話を聞かず、ただ一蹴しますけど、柊に届いたメールの添付画像で事態が一変。あらま、武智が一気に追い込まれていきました。
まあ、第1話から見てきた武智の人物像、私なりに言わせてみれば”クズ教師”だなぁって思ってました。
表向きメディアから取材を受けチヤホヤされている武智だけど、それって裏を返せば「名声を受けている自分ってかっこいい!」って思っているただの”クズ”なのよね。
そんな奴、教師になっていいの?
で、今回の話。武智の化けの皮=”クズ”が剥がされていく過程、教師としてはあるまじき発言をしてしまいます。その発言というのは、「商品価値のない生徒は用はないんだよ」と”クズ”中の”クズ”が出てしまいます。
……気持ち悪いしお前もう教壇に立つ資格ないだろ……。って本当に思ってしまいましたよ。
そんな武智に対し、柊がまたもや思い切った台詞を吐きます。(例によってまた抜粋
柊:生徒は物じゃない!! 人間だ!! (武智の襟を掴んで)俺たちが導いてやらなければならない、脆くて未完成な存在なんだよ。三歩さきしか見えてない彼らに、長いレールを敷いてやる。未来を信じて、行く先を案じて。どの道を歩めば、それがかなりの最善なのか考える。寄り添って、寄り添って一緒に答えを探す。それが、教師の務めだろ。
公式が武智を”クズ”認定した瞬間をお祝いしましょう。
それはさておき、柊の台詞は教師の理想像だね。高校生ってまだ中身が空っぽだし、経験が少ない。だから将来のことについて不安が沢山ある。そんなとき、誰が真っ先に支えるかと言うと、”教師”。教師が真っ先に寄り添って、考えられるから生徒は前を向いて未来へ一歩を進める。
だけどその道を武智が潰した。自らの面子を潰さないように、生徒を犠牲にして自らの保身に回った。最低です。
その後の台詞で、ようやく柊のバックボーンが見えてました。
彼は自分の受け持つ生徒たちに対し、”幸せであってほしい”。自分の死が近いだからこそ、卒業が真っ先に近く、大人になる瞬間がもうすぐ目の前に迫ってきている彼らに対し、これからを案じて生きて欲しい。だから立て籠もり事件を起こしているし、各回の名台詞が言えるわけですね。納得。
それで、武智は無事に署に連行されたのですが……。
……あれ? 澪奈の死に直接関わった人物が明らかになったなら解放されていないとおかしくない?
どうなるんでしょう~~~~。
まとめ
第6話・第7話の感想はこんな感じです。
ざっと俯瞰すると物語の展開が熱くなっている感じがするけど、繊細に分析するとあんまり盛り上がってない感じがします。
というより、SNSというドラマのテーマにいよいよ近くなっているからか、外での展開が多すぎて中の展開が意外と見られないからそういう風に見て捉えてしまったのかも。
次の配信がラストですね。楽しみです。