夏が近くなる中、30℃に達するような気温で既に倒れそうな私です。

梅雨ってどこいったんでしょう……。というより、早く冬になってほし~~~~~~~~。

 

 

 

 

第4話

全体的に。今回の話もまた本筋が進んだね。
とは言っても、前回とか前々回と比較したらあまり本筋は進んでいないように見える。スローダウン?
 
 
今回の話はスクールカーストの頂点に立っていた甲斐隼人がメインの物語。んで、その主軸となったテーマ的なものが「ヤングケアラー」
いつも通りに柊一颯は生徒達に課題(:フェイク動画を撮らせた人物を探せ)を与え、「我こそはぁ!!」と言って手を挙げさせる柊。周辺の生徒はいつも通りに「名乗り出るわけねぇだろ」とぼやきますが、甲斐がこれまでの展開とは裏腹に名乗り出ます。
 
そりゃ意外な展開だわな。だって今まで名乗り出ることは無かったんだから。
 
それで、生徒達の多少の衝突もありつつも、いつも通りの夜8時まで回答を待つことに。
 
場面が変わって教師側。自分の子が殺されたか殺されていないか、不安がる保護者たちに説明しつつ、甲斐隼人の弟・妹が登場。彼らの話によると、どうやら彼の母親の面倒を教師の誰かがやってくれるという連絡を受け、学校に来たらしいです。
まあこの連絡をしたのは恐らく柊一颯だろうね。うん。
 
また場面が変わり、郡司警部補。彼は課題を外し生徒5名の殺害を許してしまったことから、捜査線上から外れ署で色々とやっていました。でもこれが、まさか柊一颯の計画の一部とは……。恐るべし。
 
色々と事が進んでいくうち、再び場面がA組へ。そこでは極限状態が続き、スクールカーストが崩壊していくA組の姿が映し出されました。そして、崩壊していくスクールカーストの中、茅野と香帆の行動に好感度を持って、二人ほど仲間になります。
今までの展開からしたら、少し胸がキュッとなるやつ……。最初は「奴隷」呼ばわりされていた茅野が、徐々に仲間を増やしていく……。無論スクールカーストの上層に立っていた人はそれを良くは思わないでしょうし、(実際役者の演技を見ると不貞腐れてる)まあ上手く学校社会を捉えているよなぁ……、って思う。
 
 
 
 
 
 
 
──え、日テレくんってこういうの得意なの?
 
 
 
 
 
 
 
 
場面が甲斐家に。ここ、よくあるヤングケアラーの状況として作りが細かく、普通に良かったです。
まず子どもたちが教師を連れて歩いているシーン。恐らく安い賃貸アパートに住んでいるのかな? と思います。廊下が狭く、壁や床が古い。そして、甲斐家が住む部屋。荷物がゴチャゴチャなのは触れず、他のところに刮目しておくと、子ども達が使うであろう小さなテーブル。
 
 
三枚ほど掲載しましたが、ヤングケアラーと貧困の状況をよく表しているのではないか? と思います。
(と言っても……、置いてある物がやけに汚れていないのが不自然だから、そこだけ気にしたんだけど……)
 
ドラマの話に戻します。
甲斐家で語られたのは、甲斐隼人の状況。他の教師たちが知らなかった彼の一面。
 
母親曰く、交通事故で脊髄を損傷する前まではダンスに励んでいた。だが、自分が交通事故で脊髄を損傷、歩けなくなると、彼自らアルバイトを掛け持ちし、それまでに懸命にやっていたダンスがやれなくなった……。そのことを母親は気に病み、「自由」を奪っていったという。
 
そのことを体育館に戻り、他の教師たちに隼人の状況を話します。それで、瑞希先生が「他に私たちが出来ることは無くて……。“教師ってなんなんでしょうね”」とぼやきます。
(……というより、いちいちテレビの武智に反応しないで貰えないでくれるかな……。武藤先生(脚本家)はネタのつもりで執筆されたと思うけど、普通にうざい。鼻につくし反応の仕方が古臭い)
 
その後の台詞がダメな教師の一例なので抜粋します。
瑞希:他に私たちが出来ることはそんなに無くて……。教師って何なんでしょうね……。
坪井:とにかく、甲斐の家はそっとしておくのが良いでしょう。
佐久間:教師がどこまで生徒の家庭に介入するか、その線引きは難しいですからね。
市村:必要ないんじゃないですか、その線引きは。お節介と言われようが、生徒が困っていたら手を差し伸べる。それが、教師にとって一番大切なことなんじゃないですか。
これのどこがダメな例かと言うと、もう既に隼人が警察沙汰の事案を起こしているから手遅れなんですよ。教師はよくドキュメンタリーに取り上げられるほどの多忙さで、時間の余裕がない。生徒の困っていたら教師が助ける、そんな方針をとっていては、生徒がいざ困っていたら助けられないんですよ。だから、自分たちがどんなに忙しくても生徒の状況は逐一把握すべき。私の述べていることが理想論かも知れないけど、そうしなければ困った生徒を救えない。絶対に。
 
それで、場面は夜8時に迫るA組へ。
自分の命が惜しいと思っている生徒たちは隼人に迫り、隼人の仲間はその生徒たちと揉み合い。そんな時に現れた柊一颯は、隼人に決闘を申し込まれます。
柊は隼人と格闘を続けながら、彼の起こした傷害事件の全貌を話していきます。彼の起こした事件とは、以下のようなもの。
 
景山澪奈が半グレ集団に拉致されそうなところを隼人が救い、半グレ集団に危害を加えた。だが、事件には裏があり、その裏というのは、“自分の家が貧しく、金が欲しかった”からという隼人の独りよがりな動機から、景山澪奈を廃ビルに呼び、半グレ集団と会わせようとさせた。だが彼の思っていた事の顛末とは裏腹、景山澪奈が半グレ集団──通称:ベルムズに拉致されそうなところを助け、自らの身をもって闘った。
 
こんな感じかな。で、隼人のこの行動原理の根底にあったのは、澪奈に対する嫉妬。以前までは澪奈と同じようにキラキラとしていた自分だったが、ある日のことで自分はキラキラしなくなり、次第にキラキラとしていた澪奈に嫉妬するように。
 
高校生にとってはありがちな話だし、普通の社会人でもあり得そうな話。
人間ってさ、自分より輝いて活躍していたら、そりゃあ嫉妬するよねって話。そこからアンチというものが生まれ、誹謗中傷というものも生まれていくんです。それを特に起こしやすいのは、高校生。彼らってまだ未熟だし、大人になりきっていない大人。考え方が大人ではないし、どこかまだ幼稚な考えがあるから、嫉妬していく。そして場合によっては危害を加える恐れがある。
 
だから彼は澪奈を陥れようとした。だから、隼人はこれまで騒がず、どこか大人しくスンと座っていた。
なるほど。そういうわけで隼人は大人しくなっていたのか……。
 
んでもって、そんな隼人を柊は思い切った台詞を吐きます。あ、ここから少し抜粋します。
柊:いつまでそうやって被害者ぶっているつもりだ。お前がダンスを辞めなくちゃいけなくなったのは、家族のせいじゃない。お前が何もしなかったからだ。
隼人:(襲いかかりながら)ふざけるなよ!!
柊が隼人の頭を殴る。
柊:お前が! 抱いた悩みや苦しみを誰かにぶつけたか? 仲間に、クラスメートに、教師に、どうしてもダンスがやりたい! 誰か助けてくれって、お前は縋ったか!?
ヤングケアラーって誰かの助けが欲しいと思っているけど、実際のところ助けを求めていないんだよね。私は当事者だから分からないけど、数々のドキュメントを見ている限りだと、『本当は誰かの助けが必要だけど、今の状況だけで精一杯』という状況ばっかりなんです。でも誰かに助けてって言っていても、今の自分を晒すことになり、羞恥心が働く。だから必要な助けが行き届かない。
 
甲斐隼人の場合はどうなるか。彼の場合は少しヤンチャな部分もあるけど、家族思いの一面がある。だから懸命に家族の世話をしてきた。……だけど、一人じゃ無理。だけど一人でやるしかない。
だって彼はこう言っていますもの。──“助けてくれるわけでもねぇ。見捨てられるのがオチじゃねぇのかよ”って。
 
隼人らしいです。
確かに縋っても助けてくれる訳でもないし、場合によっては見捨てられるのがオチ。少しバックボーンが足りない気がしますけど、まあ一応ドラマ的な話は出来ているから良いのかなって思います。
 
最終的な結果として、隼人が柊に負ける結果となりますが、心情の側面から言ったら隼人は柊に助けられた、と言う結果に。その話を(強制的に聞かされていた)郡司警部補は、その話を頼りにベルムズのアジトを捜索することに。そこからベルムズのメンバーたちやボスと格闘、最終的にアジトを摘発することに成功しました。
 
……で、その後柊が倒れたんですけど大丈夫ですかね……。持病が悪化していなければ、の話なんですが……。
 
 
 
 

第5話

生徒達がメイン。とは言っても、第4話と同じく本筋はあまり進まなかった感じで、脱出するか脱出しないかで1話を乗り切った感じかな。冒頭のニュース映像から始まってニュース映像で終わるの、嫌いじゃないわ!!
 
 
第5話にして、死んだと思われていたはずの生徒達が実は生きていたという展開が早速始まりました。まあここの展開は予想できていたので、あんまり感動しなかったです。
だけど、その後で語られる柊の目的により、生徒は二分。
 
「脱出したい」と思う生徒vs「脱出したくない」と思う生徒にくっきりと分断。
でも前者がパッと見た感じ、少ないのは驚いたなぁ。てっきり「脱出したい!」という生徒達で埋め尽くされ、「脱出したくない」という生徒がマイノリティーになるかと思ったし。
 
それで、柊の目的を明かす時に重要になったのが、スクールカーストの頂点に立っていた諏訪。この際、ベルムズのボスと同じペンダントを持っていて、この後の展開が何となく予想出来たのは秘密です。
 
その後の展開もA組を中心とした場面ばかりだったので、ドラマ的にもあまり微妙な気がしました。
諏訪が茅野と二人きりになるシーンがあったけど、はっきり言えば、あそこであまり変わらないのが彼女のオチなんじゃないかって思う。じゃあなんで二人きりにさせたの?
 
最終的に諏訪はベルムズのボスとの関係を吐きますけど、そこはあんまり気にしなかったなぁ。全て身勝手な気持ちばかりだったし、「だから?」って言う気持ちになった。
(まあ、それが高校生って言うもんだけどね)
 
最後の場面は心が躍った。
まさか澪奈の死の原因に、教師が関わっているんだなんて……。
 
 
 
 
 

まとめ

という感じです。個人的にはあまり話は盛り上がりませんでした。
さて、この後どうなっていくのか。次の配信が楽しみです。