久しぶりに見る特撮映画であるので、期待感マシマシで見ました。
全体的にまあまあ面白い。
最近の特撮はどうしても「どこを主軸に描いているの?」的なことが予告編を見て思っているので、見たいなぁって思ってもお金が無駄になるから見てない、そんな実情があります。
良いところと気になるところを、記憶を掘り返してやっていきます。
※ネタバレ注意
・良いところ
全体的に見て、「ヒーローとは何か?」を描いた感じが良いね。
福くん演じる石ノ森先生が映画オリジナルキャラクターとして、「ヒーローとは何か?」を掘り返していく、こういう構図は私としては良いな、って思います。
・「ヒーロー」としてやってきたつもりが、実は敵の策略だった
この点に関して言うと、本当に敵であるアスモデウスは策略家だなって。
敵が現れたら、ヒーローは自然と闘う。
この点に着目した彼は、若かれし頃の石ノ森先生を現代に呼び出し、今のヒーローについてスケッチさせる。
同時に、大量の禁書を放ち、現実と虚構《フィクション》をごちゃ混ぜにする。
そして、石ノ森先生が各々のヒーローをスケッチに。
映画独自なのか分からないが、この頃の石ノ森先生は自身のヒーロー像について悩んでいた様子。
心情は薄かったことは気になるし、それが伏線になったのは少々気になったところでもあるが、そこをアスモデウスは目をつけた。
そして、彼がスケッチしたヒーローの絵を破れば。
あら不思議。消えますね。
そして、原点にして頂点の、あの『仮面ライダー』も消えますね。
・石ノ森先生が須藤芽依に惹かれる場面
ここの部分。歴史に忠実だなってよく分かる。
彼はよく芽依に懐いていたし、よく会話を交わしていた。
実を言うと、ここの部分から推測するのは相応しくはないが、石ノ森先生の姉は既に亡くしていたんじゃないか、と思われる。
ここで少し姉について詳しく記述します。
石ノ森章太郎、本名小野寺章太郎の姉:小野寺由恵さんは彼と共に上京し、トキワ荘に住んでいたとのこと。
そんな彼女は彼の良き理解者であり、よく彼は彼女のことを慕っていたとのこと。
だが、彼女は喘息持ちであり、23歳の若さでこの世を去っています。
少し前に戻します。
そうなると、石ノ森先生が芽依に惹かれる場面というのが分かるのではないか、と思います。
(心情についてはあまり説明されなかったので、そこだけ少し気になった)
・気になったところ
気になったところを少し抜粋しておきます。
・セイバーの登場人物
セイバーはライダーが多く、その分だけ登場人物を描き出す必要性がある。
今回の映画の場合、主人公の神山飛羽真は勿論のこと、新堂倫太郎、ヒロインの須藤芽依、富加宮賢人、ユーリが主に出ていた。
主人公や二号ライダー、ヒロインは良しとしよう。
だけど、深く関わらなかった三号ライダーやユーリは要らなかったんじゃないか?と思う。
賢人は最初だけの出演だし、ユーリは飛羽真と一緒に飛ばされるけど一瞬にしてどっかに飛ばされるし。
あと、事象の説明でノーザンベースが出てくるシーン。
他の人達も全員出していたけど、あれで良かったのかな?
出すなら出すで、少しだけセリフ入れれば良かったと思うけど。
そのせいか、心情が全然読み取れない。
・結論
記憶を探り探りでやったので、かなり曖昧になりました。
そんな感じで、私としては結構良かった作品かな、と思います。