試乗条件

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日時:2018年2月24-25日

朝の気温:-4℃

雪質:ザクザク

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ザックザクでした。

24日の朝一だけ締まっていましたけど、一瞬で崩れました。

なのでレーシング系はあまり評価できていないですし、基礎系もカービングに関しては評価できずです。

今回の評価はザク雪のみでの評価になります。

 

OGASAKA

TRIUN SL(FLプレート)

朝のバーンが固いうちにリファレンスとして1本滑りました。

相変わらずのキレよく安定した板です。

とりあえずSL!って人にはこれですね。外れはないです。

FLプレートだと板の粘りが出やすく、乗りやすくなります。

荒れたバーンならFLの方が良いかも。

 

FISHER

RC4 WC SC RACETIGER Yellow BASE

基礎系のSL寄りモデルです。

FISHERは競技用がメインなので基礎モデルもカービングが重視された性能です。

SCが小回り、RCが中~大回りモデルです。

切れは良いけどターンの入りが鈍重でした。

 

RC4 WC SC RACETIGER CURVE BOOSTER

上記のモデルのビンディングをレース用と同じタイプに載せ替えたものです。

カタログには無いモデルらしいですけど、Pisteでは来シーズンのイチオシ商品にする予定だそうです。

切れや安定性はそのままに、気になっていた鈍重さが格段に改善して、すごくコントロール性が向上していてむしろ軽快な板になっています。

これはもう全く別物の板です。

OGASAKAなどもFLとGRプレートで結構な違いを感じますが、それとは桁違いの差を感じました。

 

この板を買うなら断然こちらのモデルです。

ただ、一旦外して穴埋めをする都合上、量販店では対応してもらえないかもしれません。

 

 

※※※ここから下はザク雪での評価※※※

 

 

RC4 THE CURV CURV BOOSTER

基礎スキーのカービングに特化した板です。

上の板と立ち位置が似ていますけど、こちらの方がどっしりとした板です。

競技・基礎・オールラウンドの分類ではなく、カービングモデルとでも言うべき板です。

板がどっしりしたカービングに強い板なため、悪雪への対応はちょっと弱めです。

派生タイプがいくつかあり、DTXやGTといったモデルがあります。

各々のターゲットは大きく違うので、名前似ているからいいやと選ぶと後悔するので注意が必要です。

 

私のお勧めはTHE CURV GTです。

センター幅を80mmに広めて悪雪対応力を強化したオールラウンドモデルです。

 

K2

IKONIC 80

センター幅が80mmのオールラウンドモデルです。

同じ80mmのTHE CURV GTと比較すると、軽快で取り回しはこちらが上です。

ただ悪雪対応能力やカービング能力はTHE CURV GTが上です。

更に幅を広めたIKONIC 84もあります。

 

PINNACLE 85

ファット寄りのオールラウンドモデルです。

センター幅が85mmで、メタルの無い柔らかめモデルです。

85mmあるだけあって、悪雪での対応力は高いです。

柔らかいのですけど、その柔らかさが悪雪では良い効果を発揮します。

 

PINNACLE 88 TI

ファット寄りのオールラウンドモデルです。

幅が88mmでメタル入りモデルです。

しっかりとした乗り味ですけど、上記と比べて幅が少し広まっているため悪雪での対応力も同様にあります。

 

悪雪を重視しつつ整地でもしっかり滑りたいならPINNACLE。

整地で気持ちよく滑りつつ悪雪でも滑りたいならIKONICといった感じです。

 

SUPER CHARGER

基礎寄りのオールラウンドモデルです。

ザク雪だったのですけど、ザク雪での対応力は高かったです。

整地で試せなかったのが残念ですけど、フィーリング的には切れ良く滑れそうです。

 

CHARGER

上記のメタル抜きモデルです。

実はこれ、記憶にないです。

乗ったことは記録しているんだけど・・・

SUPER CHARGERの時点で悪雪対応力が高かったせいかな。

理屈で言えば、SUPER CHARGERを更に悪雪対応を強化した板のはずです。

 

OGASAKA

TC-SA

基礎の小回りトップモデルです。

毎年微妙に変わるのですけど、ざっくりと言うと毎年優等生なバランスの良い板です。

板に迷ったらこれにすれば間違いないです。

 

UNITY U-OS1

OS1(白色)がメタル入り、OS2(黒色)がメタル抜きです。

スタンダードかつ、トップ幅が広くて軽くて扱いやすい板になっています。

楽に滑りたい人や高齢の方はこれが良いと思います。

これに関してはOS1一択です。

OS1の時点で十分に軽快ですので。

非常に扱いやすくて、悪雪でのコントロール性がとても高いです。

 

BLASTRACK

ELIXIER

オールラウンドモデルです。

今回の試乗で一番光っていた板です。

悪雪への対応力がありつつも、ここまでキレの良い板というのはなかなか無いです。
しっかりカービングしつつも、悪雪でもがっつり滑りたいという欲張り仕様なのですけど、カービングも悪雪対応も非常にレベルが高いです。
そこまで板が固くないので、悪雪でのカービングも安定して滑ることができます。

おすすめです。

 

NORDICA

GT SPEED MACHINE 80

NORDICAの板は重いものが多く、特にSPEED MACHINEシリーズは重くてがっしりとした板なのですけど、この板は楽な板です。

メタルを大胆に抜いているため板が軽く、センター幅の広さで悪雪への対応力が高いです。

 

 

以上、今年の試乗レポートでした。

カービングダイスキーとしては、ザク雪だったのでカービング系の評価が出来なかったのがとても残念です。

来シーズンは出来るといいなー。

 

 

最後に悪雪向けお勧めチョイスです。

ELIXIERBLASTRACK):悪雪でもかっ飛ばす系

UNITY U-OS1OGASAKA):悪雪でも楽に安定して滑りたい系