脳死で臓器移植 | Diversity Is Beautiful

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循環器・心臓外科のICUで働くナースのしおりがアフリカンアメリカンの旦那との生活、アメリカのこと、ナースのことなどを中心にマイペースに書いています。

今日は研修の一環の授業があって、そのなかでとても興味深かったのは臓器移植の話。

あたしが働く病院は、事故などでくる患者さんが多いため、
その結果脳死、っていうケースも少なくはありません。

それで、今日は中西部で臓器移植をコーディネイトしている団体の人のレクチャーがありました。

最近のブログにも書いたけど、
3日目のICUでの研修で受け持った患者さんで
おそらく脳死になってしまった人がいました。

今までそういう患者さんに交わる機会がなかったので、
どんな風に行われるのかな~と思ってたので、タイムリーな話題。

脳死はやはり簡単に診断されるわけではなく、
それなりの診断方法が決まっており、
患者さんの容態がそのクライテリアに合わないとだめです。

そういう容態にある患者さんは、
人工呼吸器にまだ息を吹き込まれており、
心臓もそれによって動かされている。
でも、体を維持するほどの血圧がなかったりするので、
なんらかの点滴を続かないと、心臓も止まってしまう。

そして、そういう人工呼吸器と心臓が薬によって維持された状態で、
脳死の診断がされることになります。

法律では脳死と診断された人は、
その瞬間、その人は"死亡”したことになります。

そこででてくるのがこの臓器移植の団体。
Life Sourceという名前です。
この団体のコーディネイターは脳死の診断がなされたあと、
家族と話をして臓器移植をするかしないかが決まるわけです。

ここで大事なのは、本人の意思。
ここでは運転免許を更新するときに、もし自分が何の事故で亡くなったりしたら臓器移植をしたいという意思を、免許の裏に”YES"か”NO"かと表示できるようになっているのです。
ミネソタでは、法律で、その脳死になった本人が生前に臓器移植をしたいという希望を免許などで明らかにしていれば、その希望にしたがって、臓器移植をすすめる、ということになっているそうです。(知らなかった!)
つまり、家族がいやでも、法律的には臓器移植をしなくてはだめってこと。

世の中には、臓器移植に対して抵抗がある人も多く、愛する家族が突然亡くなったりして辛いときに、臓器移植の話がきたら、もっと辛くなってしまう人も沢山います。(っていうのも、テレビのドラマで見たりしての意見に過ぎないのですがあせる

その辺をどうやって進めるのか、思ってたら、LifeSourceの人が、ドーナーになるかもしれない亡くなった方の家族にも、心のケアを大切にしたアプローチをすると言ってたので、ちょっと安心をしました。

実は、あたしの運転免許の裏にも、”YES"という表示があります。
このあたしも、臓器移植に賛成する者。
今日のレクチャーでその気持ちがいっそう大きくなった感じです。

最後に、とても感動したのは、ボランティアできた、肺移植を受けた男性。
彼は、遺伝の肺の病気が悪化して、あまり先が長くなく、さらに50メートルほど歩くたびに15分休まないとだめなぐらいひどかったのに、交通事故でなくなった27歳の男の子の肺を移植され、今となれば、命を救われたようです。
27歳のその亡くなった男の子は、人を思いやるとてもよい子で、そうやって最後までだれか助けることができて、本望だ、と両親に言われたそうです。
でも移植となると、手術で終わりではなく、その前の身体検査や精神面のカウンセリングからはじまり、4年もの待ち時間、そして、その後の長いリハビリと生涯続く投薬など、いろいろ難しいことも沢山。それを全部受け止め、毎日を大切に生きている。

この先、脳死の方を看ることもあるだろうけど、
このことを、しっかり覚えておこう。