田舎では車移動が中心なので傘を差すことはあまりない
ちょっとくらいなら濡れていいやと思ってるから
しかしさすがに大雨の時は傘を差す
今車に置いているのは3本
七色に反射する透明ビニール傘
と
24本骨の70センチ傘
は助手席とか後部座席にホン投げてある
普段使い用
いつどこでなくしてもいいようのビニール傘だけれど、キラキラと透明が大好きだからちょっと普通と違うやつ
雨に濡れたくないので大きい傘、風が強くても折れないように24本骨
しかし、重いからあんまり使いたくない
今日は台風で風が強いからと思ってこれを使った
突風が吹いた
おちょこにならない
よし、よし
と思ったら、風に持ってかれる
おっと....危うくメアリーポピンズになるところだった
あと、一本トランクに入れてある
ニューヨークのMOMAのやつで、黒いふつーの傘なんだけど、内側に青空の絵が貼ってある
雨の日でもオレの上だけは青空
これお気に入り
タイに住んでたときは、雨の勢いがすごくてとにかく地面からの跳ね返りが半端ない
だから大口径を使っていた
つまりゴルフ傘
24本骨を使うようになったのは香港に住んだときだった
日本以上に台風が来る香港で、それまで使っていた木軸で緑と紺のタータンチェックの傘を何本もダメにした。
そして仕方なく、24本骨にたどり着いた
香港では雨のすごさを色(多 黒 赤 黄 少)、台風の勢力を数字とマークで表す
当時、8が一番大きいと教わっていた
雨量や台風情報はテレビの画面に表示される
8だと学校だけでなく会社も休業になる
ある日、テレビには見慣れないマークが出ていた
8のマークは知っている
これは見覚えがない
つまり8ではない
従って会社はある
と判断した
すげー天気だけど、行くのやだけど、会社に出勤する
どうせ濡れると思ってスーツをかばんに入れて、Tシャツ短パンで家を出た
誰も道を歩いていない
タクシーもミニバスもない
ん?
しょーがない歩くか
オレの家は小高い丘の上にあって、香港島のメインロードであるクィーンズロードまで下らないといけない
まぁ下りだから歩ける
そこで衝撃の光景を目撃する
そこそこ太いクィーンズロードの街路樹(15メートル間隔くらいかな)が全部なぎ倒されていて道が塞がっていた
会社はそう遠くない
地下鉄で3駅しか離れていないので、歩いた
何度か吹き飛ばされそうになりながらも歩いた
着いた
出勤しているのは日本人だけ
香港人ひとりも来てない
今朝のテレビのあのマークはシグナル10だった
姉御に「8で自宅待機なんだから10で出勤するわけないでしょ」
だって8が最高だって言ったじゃーん
10なんて見たことなかったんだもーん
当時シグナル10は、二十年以上も発動されたことがなかったそうで、香港人もはじめて見たという人が多かったそう
今でも滅多にシグナル10は発動されないが、何年かに一度はある
クィーンズロードの写真を撮っておけばよかった