4月から開講した英語塾

 

親へのお土産は、単語帳

毎回20単語を覚えるのを目標

 

今まで中学生から大学受験生まで(普通の)生徒を教えてきて

質問は、結局は単語

(なんでこんな単語の意味を今更聞くんだよ?というのは我慢して)

文法以前に単語でストップする子が信じられないくらい多い

 

ここはなぜto不定詞じゃなくて原型不定詞なんですか?

とか

この節は名詞節か副詞節か、そうすると時制は一致させるのか、現在形でいいのか?

 

なんて質問は一切来ない

まぁ質問されても、「そういうもんだから」としか言いようがないんで、説明は俺も考えてるとこなんだけど、

幸か不幸かそういう質問は一切ないんっす

 

だからまず単語

 

とにかく単語覚えて

 

その成果として、単語帳を一授業20単語

 

親にとっては、「まずは」20枚というのが目に見える成果

枚数を見て安心する親

 

まぁでも単語を覚えるなんてどこの塾でもやってることであって

はい、この単語の日本語の意味はこうでーす

10回書いて覚えましょー

 

くらいはどこでもやってる

 

 

そんなんだから英語をいっくらやってもろくに話すことができないw

 

 

子供へのお土産の方が実は重要

 

単語帳には、まだ習っていない、これから習うことの伏線を書かせている

「今はわかんなくていいからね。あとでわかるから。今は聞き覚えがあるなって程度でいいよ。」

 

将来のEureka!のネタを仕込んでいる

だって小学6年生とか中学1年生が相手だから

 

そして、もう一つ、親を驚かすネタを持たせている

お父さん、お母さんに言ってみな

知らないから

 

これが、テーラー展開とか、ラグランジュ関数の話ではそもそも子供は理解しないし、

親も拒絶反応を示す

 

そうじゃなくて、誰でも(いやAWHは置いておいて)知っていることをちょっとなぜを掘り下げて話してやる

 

親も聞いたことはあるけどなぜかまでは知らない

 

そういうのがい~~っぱいある

 

だって親自身が「理由は聞くな!いいから覚えろ!」って言われて

それが勉強だと思ってきたんだもんw

 

なんでなぜ?を知ろうとしないの?と思ったことが何回あったことか

 

これはアヒルとみにくいアヒルの子の差

 

なぜ?と不思議に思う習慣を身に着けると勉強はものすごく楽になる

なんでか知らないけど覚える必要があるものが大幅に減るんです

大人になるにつれて単純記憶力は落ちます

関連記憶力は伸びます

 

って頭のいい人が研究結果を発表してました

 

インター小学校から中高一貫校に進学した子の単語力チェックをしたら

中学で習う単語は全部知ってた

(じゃぁ今後は知ってるを理解するに深めようと思いつつ)

 

きょうは兼高イングリッシュにしよか

 

今週はアメリカ北海岸の話

 

はーい、みんなグーグルマップを開いて~

 

アメリカ全体が見えるくらいの大きさにして見て

 

コンチネンタルUS(陸続きのアメリカ、アラスカとハワイを除く48州ね)って

西海岸ってあるよねぇ

サンフランシスコとかロスアンジェルスね

東海岸もあるよねぇ

ニューヨークとかワシントンDCとか

南も海に接しているね

メキシコ湾ね

ヒューストンってこれから地理で習うよ

石油が出るんだよ

 

じゃぁさ、北は海とは接してないのかな?

 

え~、ないんじゃないの?地図で海と接してないもん

 

じゃぁね、世界地図を見てごらん

 

東京ってどこ?

大阪は?名古屋は?福岡は?札幌は?

次はアジアね

上海は?香港は?バンコクは?台北は?クアラルンプールは?

ヨーロッパを見てみよっか

ローマ、リスボン、ロンドン、ハンブルグは?

 

大きい都市ってどこにあった?

どういう共通性があるだろうね?

 

 

海!

 

大きい街はなんで海の近くにばっかりあるんだろうね?

 

じゃぁその前に

ヨーロッパって内陸に大都市がいっぱいあるね

パリ、マドリッド、ベルリン、ウィーン、ブダペスト、プラハ、ワルシャワ

 

 

じゃぁ、今言ったヨーロッパの首都のピンのところを押してごらん(グーグルマップね。みなさんもどうぞ)

 

 

何があった?

共通するものがあったでしょ(マドリッド*以外ね)

 

[子供たち回答]

 

みんな必要なものでしょ?

無きゃ困るよね?

 

 

大きな街はそういうところにできるの

 

人が集まるのにはちゃんと理由があるんだよ

 

 

たまたま偶然人が集まったわけじゃないの

 

理由を知ることって大切なんだよ

 

 

*マドリッドにもね、あるの

あるんだけど細いから地図の縮尺をもっと下げないと見えないんだ

でもそれくらい細いのでもいいの

マドリッドって街の名前に答があるんだけど、これは難しいから先生が教えてあげる

マドリッドってラテン語では湧き水って意味なんだよ

 

 

さぁ、じゃぁ世界の大都市に戻るよ

 

なんで海の近くにあるんだろう?

 

人が集まる理由があるんだよ

どんな理由があるか考えてみよう

 

 

[で、解説]

 

 

アメリカの北海岸と(たま~に)呼ばれるところってあるんですよw

な?

なぜそこに人が集まっているか?その理由を考えれば、何が足りないかが見えてきて

すると探してみると思わぬ形でそれがあるんです

 

単語としてはちゃんと授業を聞いていた大人なら聞き覚えはあるはずです

すっかり忘れてるだろうけどw

 

これからみんなは地理を習うでしょ?

どこに何があってとか

 

それ、全部理由を知らずに暗記するの大変でしょ?

 

地理と歴史、地学、英語

 

それぞれ別々だと思ってただひたすら暗記するのって大変だよね?

全部ひっくるめて一つの物語だと思って考えると

知らないことでも予想できるようになったでしょ?

オーストラリアとアウストラロピテクスのときに話したよね?

 

歴史ってね

喧嘩の物語なの

 

みんなはどういうときに喧嘩する?

 

 

意見が違うときとか

モノを取り合いになるときとかでしょ?

 

 

歴史も同じ

 

キリスト教とイスラム教の喧嘩

資本主義と共産主義の喧嘩

モノの奪い合い

 

これからそう思って学校の授業を聞いてね

 

今はわからなくていいよ

 

 

授業を聞いてるときに

 

そういうことか!ってわかるから

 

 

その辺で聞いたことある言葉と同じだよ?って気づこうね

だからカタカナフリガナ禁止

 

理由を考えようね、関連性を覚える、考えるトレーニングが必要

 

 

ボクのやり方の本当の狙いはこっち

 

親でも知っている表面的知識をちょっとだけ掘り下げて、親と話したときに

親が「へぇ!それは知らなかった」と言って感心してくれれば

 

そういう体験を日常的に積んでいけば

 

子供は自分からもっとなぜを掘り下げようと思うようになりますよ、きっと

 

先生の言ったことをとにかく覚えることが勉強だなんて思わなくなりますよ

 

だって、親に褒めてほしいもん

 

 

Savvy?

 

Eureka!