「人生は選択の連続で、人は1日に35,000回選択している

その選択を自分にとって最善のものにするために必要なのが経済学であり、経営学である」

というのがオレのポジション*なんだけど、

 

人生の選択というと、やっぱ大学選びと就職先選びだな

 

二律背反の選択だから、別の選択をしていたらどうなったかは検証のしようがないんだけど、

もし違う選択をしていたら全然違う人生だっただろうし、今の性格も違っていたかもしれない

 

大学: ちゃんと勉強して東大行こう(というか合格しよう)とすべきだった気もする

それで得るモノと失うモノを考えると、なかなか悩ましいものがある

まぁ高校時代は勉強する意義がわからなくて勉強しなかったので現役時代は到底受かるレベルじゃなかったけど

それに国立は貧乏人が行くと思ってたし(だってアメリカじゃそうなんだもん)

東大ブランド最強だもんなぁ

欲しいなぁ

 

大学院: ハーバードも受験すべきだった気もする

1学年700人規模の大学(ハーバード、ウォートン、シカゴ、コロンビア、ノースウェスタン)は受けなかった

大教室授業が多いとサボるのは目に見えていたから

1学年300人以下の大学(バークレー、イエール、コーネル、ダートマス、デューク、テキサス)を受けた

同級生と全員友達になれるのはこの規模が限界だと思ったから

アイビーリーグはお高くとまっている印象があったし、雪かきはもうゴメンだと思ったので、暖かいサンフランシスコを選んだ

うーん、でもやっぱりハーバードは別格だなぁ

 

もし、もしもだよ、東大-ハーバードに行ってたら全然違う人間になってただろうなぁ

そのときオレは何を思ってただろう?

どんなキャリアになっただろうなぁ

 

就職: これは迷いが無い

内定蹴り禁止の大学で、一個内定貰ったら即就活終了という状況だったので、最寄り駅から一本で行ける会社にまず行って内定貰った

まぁ一度や二度面接しただけで、会社のことなんかわかるはずもなく、リクルーターの印象でしかないのだけれど、

就職活動をした4つの銀行で、他行の悪口を言わなかったは当行だけだったから

他はみんな「うちが一番!他行なんか行くと後悔する、うちに来い」って説明だったんだけど、

当行だけは

「4行どれを選んだとしてもキミは輝けると思う(というのは今思えばただのお世辞)

当行は、他の3行と同じくらいキミが輝けるステージを用意できます」

この言葉は今でも心に残っている

実際、銀行は俺に世界のステージを用意してくれた

ウォール街、カリフォルニアストリート、ビッグライチ、東洋の天使の都、ライオンシティ

田舎の馬の骨にはもったいないくらいのステージだった

退職のときこのことを書いたら、外国人の同僚たちが「お前ピカピカでまぶしかったよ」って何人も言ってくれてワンワン泣いた


欲を言えばロンドンかジュネーブでも働きたかったな

 

そして入行当時の頭取のメッセージは、

「私はあなたたちに働き甲斐のある環境を整えます

あなたたちは私の期待に応えてください」

 

この言葉には組織経営のエッセンスが込められていると思う

 

 

まぁ最後の最後で躓いてしまったけれど、この選択は後悔してないな

外資に行けば10倍くらい稼ぐことができたかもしれないけれど、そんなのはどうでもいいと思ってた

 

田舎に戻ってからの選択はそこまで研ぎ澄まされたものはない

ボスの口癖のIf you point your gun to my head and ask....されたような選択なんてない

worse or worstばっかだな

 

* 立場とか意見とも置き換えられるけれど、そもそもそんな言い方を日本語ではしないので、英語のままポジション

ポジションという言葉が普通に使われることからも、「線を引く」ことが日常であることがわかる

野球のポジションと同じように、どこに自分がいるのか、線の向こうなのかこっちなのかを明確にするために使われる言葉