こんにちは
代表の青谷です。
以前(2019年4月)山口先生が
「スキンシップと性 ~性ホルモンオキシトシンの役割~」
について講演してくださいました。
その時の話から「ポリヴェーガル理論」についての内容をシェアします。
今までは自律神経は交感神経「アクセルの働き」と
副交感神経「ブレーキの働き」の2種類があって、
両方がいろんな臓器とつながって、
アクセル、ブレーキを調節している、
という考え方でした。
それを副交感神経の働きを2つに分けたのが
イリノイ大学のポージェス博士。
生物の進化として3段階で反応し
対処していく考え方です。
進化的に一番新しい神経が
「腹側迷走神経複合体」といって、社会的関わり、
人と目を合わせたり、相手に愛情ある声を出したり、
オキシトシンもこの神経によって出てきます。
古い神経の対処では
相手を戦うか逃げるか(闘争・逃走)
一番古い神経では
凍り付く、死んだぶり(凍結・不動)です。
夫婦のストレスがあるときにどういう対応をするか。
これも3つの神経で判断することができます。
①一番いいのが「腹側迷走神経」の対応で、
夫婦で話合って協力して解決。
②古い神経で対処すると、
相手とたたかうか、逃げるか。
③一番古い神経だと、一切黙ってしまう。
相手と何もコミュニケーションせずに、
相手との間に壁を作ってシャットダウン。
健全、最適なのは、
「腹側迷走神経」を働かせた対処の仕方ですよね。
そのためにもオキシトシンがすごく大事な役割をしています。
私の感想
ポリヴェーガル理論(神経発達の理論)は私が学んでいる発達支援でも、子どもの行動の背景を探ったり、サポートの見立てに、とても役立つので知ることができて本当によかったです。
「腹側迷走神経」での対応ができるようになるためには、
土台が肝心で、その土台づくりのためにスキンシップケアを実践していくことが必要だな、と思いました。
「土台作り」っていうと、幼少期だけのことのように思われるけど、皮膚感覚を学んでいるうちに、土台を安定させることが大事なんだ!と。
スキンシップケア研究会を開設したのも、この時の山口先生の話が腑に落ちたから行動できたのだと思いました。
レポート
この時の講演会のレポートを小山りえさんが書いてくださっています。
桜美林大学 身体心理学教授 山口創先生からの学びをベースに、仕事や日常で人に触れることを意識している人たちと、
理解を深めたり、情報交換をしています。
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