こんにちは、
早期性教育を考える部門の
近藤 きょうこです。
スキンシップケアの絵本についても
メンバーで意見を交換しながら、
少しずつ話を進めています。
心の境界線(バウンダリー)の話も
話題に出たので、
お互いの身体の見えない境界線(パーソナルスペース)の話も。
パーソナルスペース(Wikipedia参照)とは、
アメリカの文化人類学者、
エドワード・ホール(Edward Hall)が提唱しました。
相手との関係性は距離に相関があるそうで、
4つの分類をしました。
- ◉密接距離(0~45㎝)
- ごく親しい人に許される空間。
- 近接相 (0 - 15 cm)
- 抱きしめられる距離。
- 遠方相 (15 - 45 cm)
- 頭や腰、脚が簡単に触れ合うことはないが、
手で相手に触れるくらいの距離。
- ◉個体距離(45~120㎝)
- 相手の表情が読み取れる空間。
- 近接相 (45 - 75 cm)
- 相手を捕まえられる距離。
- 遠方相 (75 - 120 cm)
- 両方が手を伸ばせば指先が
触れあうことができる距離。
- ◉社会距離(120㎝・2.5m~3.5m)
- 相手に手は届きづらいが、容易に会話ができる空間。
- 近接相 (1.2 - 2 m)
- 知らない人同士が会話をしたり、
商談をする場合に用いられる距離。 - 遠方相 (2 - 3.5 m)
- 公式な商談で用いられる距離。
- ◉公共距離(3.5m~)
- 複数の相手が見渡せる空間。
- 近接相 (3.5 - 7 m)
- 2者の関係が個人的なものではなく、
講演者と聴衆と言うような場合の距離。 - 遠方相 (7 m -)
- 一般人が社会的な要職にある人物と
面会するような場合におかれる距離。
- 《パーソナルスペースは個人差もある》
一般に男性と女性でも違いがあり
男性はパーソナルスペースは楕円で前に長く、
女性は円形なんだそうです。
- 性格によっても違って
- 社交的な人は狭く
- 内向的な人は広くて
- その差は20㎝にもなるんだそうです。
子どもは一般に、境界線があいまいで
誰とでも近くなってしまいます。
お子さんに説明しやすくするために、
①自分と周りの人の写真や絵などを使って、
クイズ感覚で、この人はどのあたりが
ちょうどいいかな?なんて
大雑把にでもちょっと紙に描いてみたり、
写真を張ってみたりするのはいかがでしょうか。
②大人と一緒に実際にやってみます。
・どこ距離だと良い?
大人が遠くからゆっくり近づいて、「ここまで」を
パパやママなどなど、やってみる
・手を伸ばしてみて届く範囲は家族だね。
・手が届くにはちょっと動く距離はお友達・先生かな。
・お互いに手をのばしても届かないくらいは知らない人
などなど。
小さいお子さんの場合特に
話して伝えるより
目で見たり、実際に身体を使って伝えると
伝わりやすいですね。
ただ例外もあるので、必要な時は
事前に説明をしておくと良いかもしれません。
例えばお医者さん。
身体を見るため診察時は近付いたり
傷の時などは身体も触る場合もありますからね。