疥癬に使われる薬~外用剤 | 皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

薬剤師になって10年。皮膚科の近くの薬局に勤めていますが患者さんとお話していてなかなか保湿剤について知識が足りないなと思うことが多いです。私も勉強の途中ですが今ある知識の中からみなさまのお役にたてればなと思います。

疥癬に使われる外用剤は


疥癬に使う薬について~全般


でお話したようにオイラックスクリームや


イオウサリチル酸チアントール軟膏があります。


ただオイラックスクリーム単独ではヒゼンダニには効かないので


経口薬であるストロメクトールと併用ということになることが多いと思います。


イオウサリチル酸チアントール軟膏についても効果的に単独では効くにくい


印象があります。基本はこちらも経口薬との併用になることが多いでしょう。


また皮膚科の先生のなかには


外用剤に安息香酸ベンジルやγ-BHCなどを使われるもいますが


保険適応外です。


γ-BHCに関しては神経毒などの問題もあり、


使用法も難しいので


ストロメクトールが疥癬に対して適応になってからは


あまり処方されているのは見かけません。


イオウサリチル酸チアントール軟膏が保険適応という


お話をしましたが


実はイオウサリチル酸チアントール軟膏って


保険的にグレーゾーンの薬なんです。


次回ブログではその辺を書いてみようと思います。