ステロイド外用剤は局所で免疫抑制作用があるため
皮膚感染症の誘発や悪化がみられることがあります。
皮膚感染症は大まかにいえば
細菌性
真菌性
生物性
に分類できます。
ウイルス性は単純ヘルペス、カポジ水痘様発疹、
帯状疱疹、伝染性軟属腫(みずいぼ)
細菌性は毛包炎、伝染性膿痂疹(とびひ)
真菌性は白癬、カンジダ症、癜風
生物性は疥癬
などがあり、こういった病態に対しては
ステロイド外用剤の塗布は禁忌の場合も多いです。
皮膚感染症の誘発・悪化は
ステロイド皮膚症 に比べ
中止により改善しやすい副作用です。
真菌症と接触性皮膚炎など混在する場合、
ステロイド外用剤を使用することもあります。
急性症状で使用する日数程度では
急激に進行するものではありません。