~ステロイド外用剤の副作用~ | 皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

薬剤師になって10年。皮膚科の近くの薬局に勤めていますが患者さんとお話していてなかなか保湿剤について知識が足りないなと思うことが多いです。私も勉強の途中ですが今ある知識の中からみなさまのお役にたてればなと思います。

ステロイドというと間違った知識を持っている方が多くいらっしゃいます。


多くは単なる思い込みやステロイド内服とステロイド外用を混同している


といったものです。


ステロイド外用剤はステロイド内服に比べ


通常の使い方であれば全身作用はほとんどありませんが


ストロンゲストやベリーストロングランクのステロイド外用剤を


1日5g~10g程度を3ヶ月以上使用した場合、


一過性の副腎機能低下が起こるとの報告があります。


ただ


このような使い方をするのはまれだと考えられます。


副作用はランク、使用期間によるため


定期的な診察や皮膚の状態にあったテーパリングが必要です。


誤った認識により急性期に使用が十分でなかったりすると


抗炎症効果が得られにくく、


その結果、ステロイド外用剤の使用期間が長くなり、


副作用のリスクが高くなります。


結論から言えば


必要時にしっかり使用するほうが逆に副作用を減らすことができるのです。