ボディーオイルの使いすぎでバリア機能が低下する!? | 皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

薬剤師になって10年。皮膚科の近くの薬局に勤めていますが患者さんとお話していてなかなか保湿剤について知識が足りないなと思うことが多いです。私も勉強の途中ですが今ある知識の中からみなさまのお役にたてればなと思います。

過去2回にわたって白色ワセリンについてお話したところです。


白色ワセリンについて知識を深めよう!

敏感肌には断然プロペト!~白色ワセリンとプロペトの違い


エモリエント作用によって効果を発揮する油脂性基剤ですが


気をつけることがあります。


皮膚の構造と成り立ちを思い出していただくと


わかりやすいですが ※皮脂膜、角質細胞間脂質、天然保湿因子について理解しよう


油脂性のものでもボディーオイル等の


肌になじみやすい液状の油を過度に塗ってしまうと


角質細胞間脂質のバランスが崩れてしまい、


結果的に皮膚を保護するはずの油が


バリア機能低下につながることがあります。


過度の液状油を塗ると良くない




白色ワセリンは角質間細胞に浸潤しにくいので


皮膚バリアの低下は起こしにくいです。