乾燥肌・敏感肌にやってはいけないこと | 皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

皮膚科系薬剤師が教える保湿剤の上手な使い方・選び方

薬剤師になって10年。皮膚科の近くの薬局に勤めていますが患者さんとお話していてなかなか保湿剤について知識が足りないなと思うことが多いです。私も勉強の途中ですが今ある知識の中からみなさまのお役にたてればなと思います。

アトピー性乾皮症や老人性乾皮症にやってはいけないことは単純です。

なるべく乾燥するような環境をつくらないことです。



◎ ナイロンのタオルでゴシゴシ洗わない。

  ゴシゴシ洗ってしまうと皮脂をとりすぎてしまったり、
  角質層をきずつけてしまいます。
  きずついてしまうと皮膚のバリア機能が弱ってしまい、
  うるおいの成分が溶け出しやすくなります。

ナイロン禁止

  

◎ 掻かない。

  これもナイロンタオルと同様に皮膚をきずつけてしまいます。
  掻いてしまうと感覚神経が過敏になってしまいます。
  そうするとまた痒くなるといった悪循環になってしまいます。
  でも『掻かない』っていっても、これはとても難しことです。
  ですので少し意識する程度に考え、爪をみじかくしたり、
  ちいさいお子さんであればミトンなどを
  してあげるのもいいのかもしれません。

爪を切る



◎ 部屋を乾燥させない。

  冷房・暖房でもそうですが部屋は過乾燥状態になっていることが多いです。
  ときには加湿器などを使って湿度を保つことも大切です。

加湿器


◎ 刺激の少ない衣類を。

  掻くのと同様に肌着などから刺激を受けるとかゆみはひどくなります。
  なるべく肌ざわりのいいものを選びましょう。
肌ざわりのいい




◎ お風呂はぬるめで。  

  熱いお風呂に入ると、かゆみがひどくなることも多いです。
  38~40℃くらいのぬるめのお風呂にしましょう。

無題



◎ 刺激物を控える。
  
  香辛料やアルコールを摂取すると体が温まり、
  かゆみがひどくなるなることがあります。

香辛料



 といったことに気をつけるといいと思います。