BOWWOWの2期は、千葉市民ホールの大ホールから始まった。
LAで、レコーディングして来た【ギャランティー】をひっさげて
真っ暗闇の中
♫俺は受話器を置き~この街には洒落た店を出る♫♫
光浩君のアカペラから始まる新しいBOWWOW
やがて緞帳が上がり、音が入り…第一期とは違い、光浩君がセンターだ!
あの日から、私の周りが少しずつ華やぎ始めた
高校生になっていた私は、授業のサボり方も身に付け、
行ける所へは、
何処へでも行った
兎に角、同じ場所に居たかった
同じ空気を吸って居たかった
そんな希薄な想いで溢れていた
2期になると、あの、綺麗なお姉様達や、男の子達がガクンと減った
『BOWWOWは終わった!』と背を向けて去って行った
これは、チャンスである
私は、作戦を立て、それに従って行動した
光浩君は、ポリスのスティングを真似て、長い髪を切った
ある種の覚悟だ
しかし、当然ながら、レコードの売り上げは落ち
デパートの上で行うレコード即売会が増えた
私にしたらLUKEYだったけれど…
そんな光浩君が、BOWWOWを脱退する事になった。
最後のステージは、中野サンプラザ
スカーフを沢山巻いて、[DON't CRY BABY]を、最前列の光浩君の前で聞いた時
涙が出た
♫DON't CRY BABY 俺のこと解っておくれよ♫
ズルイ…
続く…