景気は、どのように読み解いていけばよいでしょうか?

景気には、インフレとデフレがあり、2から3%程度のインフレが、経済にとってちょうどいいといわれています。

インフレとデフレは、、、

消費者物価指数(CPI)やGDPデフレーターで読み解きます。

今回は、CPIを使って景気を読み解いていきたいと思います。

直近のCPIのデータを下に掲載します。

ーーー

ーーー

一番左の「総合」を見てください。

近年、エネルギー高騰による物価高で、インフレ率が上がっています。

直近の4か月(2022年9月~12月)を見ますと、3%から4%程度で推移しています。

では、インフレ率が高いですが、景気はいいのかというとそうではありません。

一番右の欄を見てください。

「食料及びエネルギーを除く総合」とありますが、これをコアコアCPIといいます。

実際のインフレ率から食料やエネルギーなどの物価の変動の部分を除いたものです。

これで、直近の4か月を見ると0.9から1.6というように、インフレ率が低めです。

(繰り返し書きますが、インフレ率2から3%が、景気として適切なのです。)

エネルギーによって物価は高くなっていますが、景気の実体はよくはないということが、このデータからわかるかと思います。

こんなふうに、通常のCPIとコアコアCPIの両方を見ながら、景気を読み解いていくのです。