景気にとって、2から3%程度のインフレが、ちょうどいいのでしょうか?
景気には、インフレとデフレがあります。
日本の経済は、最近の物価高な状態になるまでは、20年、30年と続いたデフレ経済でした。
デフレとは、どういう状態かというと、、、
・お金の価値は上がる
・物価は下がる
・給料も下がる
です。
人々(需要側)がモノやサービスの提供などに係わる実体の経済(総供給)より、あまり消費や投資をしなくなる総需要不足の状態をいいます。
お金の価値は上がるというのは、一見いいように聞こえますが、今よりも将来の方がだんだんとお金の価値が高くなるので、借金の返済等にこまるのです。
デフレ経済では、モノの値段の低下など物価が下がるのは、これまた一見いいように聞こえますが、給料もまた下がっていき、人々が貧しくなっていくのです。
デフレ状態では、失業者も増えていきます。
デフレ経済は景気にとって良くはないのです。
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逆に、インフレは、どういう状態かというと、、、
・お金の価値は下がる
・物価は上がる
・給料も上がる
です。
人々(需要側)が、消費や投資をモノやサービスの提供などに係わる実体の経済(総供給)以上に行う総需要過剰の状態をいいます。
インフレの状態は、デフレとは逆に、今よりも将来の方がだんだんとお金の価値が低くなるので、借金の返済等にあまり困らなくなります。
(しかし、金利の返済は別です。)
給料も上がり、失業者も減っていきます。
しかし、インフレの全てがいいというわけではありません。
インフレ率が高すぎると、物価が人々の所得以上に上がり、人々が生活に困ってしまうのです。
それによって、人々が消費を渋るようになり、高いインフレもまた、経済の停滞をもたらします。
(これを、スタグフレーションと言います。)
なので、2から3%の適度なインフレが、景気にとってちょうどいいのです。
