よく、南欧の国々などは、働かない、つまり怠け者だから発展しないのだという主張を見かけますが、これは大間違いです。
そうはいってもギリシャの経済状況や債務残高を見ると、やはり怠け者なのでは?と思うかもしれませんが、
1、ギリシャはデフレによって失業者が大きく増え、苦しめられている。
2、ギリシャが債務危機を回避できないのは、中央銀行がなく、国債の債券買取機能がないため。
(国の中央銀行の代わりとなるECBが国際買取をすれば、解決できますが、ECBはそこまで積極的ではありません。)
3,正しい経済政策を打たないのが問題。
(打てないでもいいでしょうが、)
ちなみに、日本を見てみますと、一見、勤勉な国ですが、
1、経済大国、GDP世界第三位の日本でも、一人当たりのGDPは、現在世界第28位と、劣りがち。
2、日本の債務残高は、GDPの262%と、ギリシャ以上の借金大国。
(ちなみに、ギリシャは、GDPの185%)
なので、南欧諸国が、行き詰っているのは、働かないからでも、特徴的な産業がないからでもありません。
きちんとして、マクロ経済に乗っとった、正しい経済対策をすれば問題ありません。
もちろん、デフレ時には、財政出動と金融緩和です。