インフレ率が2%を超える中で、日銀は金融緩和を続けるようです。
これは、どういうことなのでしょうか?
日銀のインフレターゲット(インフレの目標を中央銀行が設定すること)は、2%でした。
最近、ロシアによるウクライナ侵攻とそれに伴う経済制裁で、エネルギーを中心に物価の値上がりが続いています。
このように、モノの物価が上昇する供給ショックをコストプッシュ型インフレといいます。
日銀によるインフレ目標は、エネルギー・食物等の物価の上昇・下落を除いたコアコアCPIで見るのです。
なので、コストプッシュ型インフレによるインフレ率ではありません。
ちなみに、過去4か月分のCPIで見ますと、
2022年2月、 3月、 4月、 5月
CPI 0.9 、1.2 、 2.5 、 2.5
コアコアCPI -1.0 、 -0.8 、 0.8 、 0.8
と、コアコアCPIでは、2%には達していません。
ただ、コアコアCPIでだけ見て、金融緩和を続けると、CPIのインフレ率が上がり、さらに物価高にもなるので、そこはバランスを見なければなりません。