写真は、女優栗田裕里さんです★★★★★★★
�【信長の欠点が長所になって、あれだけの仕事をやった】
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昭和38年(1963)2月26日郵政省近畿管内長期訓練生研修会(68時)������
�信長という人は、非常に粗暴な大将である。
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非常に力強いところがありますが、また一面に非常に乱暴である。
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粗暴である。
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まあそういうようなきらいのある人である。
その信長に光秀は嫌われるようになった。
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にもかかわらず秀吉は、信長に終始一貫して愛されている。
�どこに違いがあったんだろうということであります。
�
私は、この問題についてちょっと感じたことがあるんです。
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それを皆さんに申しあげようと思いますが、光秀は秀吉に比べて学問があるといわれた人であります。
�
また非常に勉強した人である。
そして律犠な人である。
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非常に正義感の強い人である、いいかえると、融通のきかん人である、
�
というのが、光秀の一つの性格だろうと思います。
�
したがって、闊達であるとからいたくであるという点は、多少私は少ないだろうと思います。
�
この二人が、主人の信長にどういうような態度で接したかということですね。
�
秀吉は、うちの主人信長という人は偉い男やなあと、こう思うんですね。
�
だからそのまま率直に共鳴するわけです。
�
「あんたは偉いですなあ」と言うたらだれでも腹立ちませんわ、実際いうとね。
�
「そうか、そんなにおれは偉いか」
�
「あんたは偉うおます」というようなもんですな。(笑)
�
「まあ一杯酒飲め」というようなものです。
�
ところが光秀はどう言うたか。
�
光秀もそういう点は分からんこともないだろうと思いますが、
�
光秀の性格上、忠言したわけです。
�
主人の信長は天下をまさに取らんとする人である。
�
だから、今までは力で、策略で、ここまでのし上がってきたけれども、
これからは徳をもってやらんといかん。
�
やがて将軍にもなる人であるから、もっと徳ということを考えてもらいたい。
�
もっと情け深くやらんといかん。
�
それが主人信長のために非常に大事なことである。
�
それを忠言するのが臣たる者の務めやと、
こう光秀は思ったんでしょう。
�
まあ実際のところは聞いてへんから分からんですけれども。(笑)
�
それで、そのとおりやったわけですわ。
�
「もうあなたはここまで成功されて、やがて天下を取るんだから、今までみたいに打つたり蹴ったりして暴れずに、少しおとなしくしなさい。
�
そうしたら、さらに徳があなたに備わって、よりよいあなたになるんだ」と、
�
こういうように光秀は言うわけです。
�
いわば諫言というやつですわな。
�
そうすると、
�
「そうか、いや、おまえはいいこと言うてくれた。ほんとうにおまえの言うとおりや」
�
言うような信長であったら問題ないんですな。
�
ところが信長はそうは言わん。
�
「生意気なこと言うな」と、こうなるんですな、信長は。
�
「しゃらくさいこと言うな」 ということですわ。
�
「賢そうにおれに意見するとは何ごとや。だいたいおまえが50万石の大名になったのは、おれのおかげやないか」ということになりますわ。
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「徳をもてとか何とか、しゃらくさいこと言うな」というので、だんだんと憎んできたわけです。
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光秀にしてみたら、こと志と違う。
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自分は信長を侮辱するんでも何でもない。
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ほんとうに誠心誠意、そういうようにしてもらうことによって、
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信長はもっと偉くなり、早く天下が取れる。
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そうすれば一般万民の幸せになるんだというように考えていたのかもしれない。
�
ところがそのことが非常に、逆鱗にふれたわけである。
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ここが面白いところですな。
�
いいこと言うて叱られるということはソロバンに合わんわけですな。
と幸之助さんは話されています。
239回に続く!
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秀吉はそんなことは言わんのですね。
�
そこに光秀と秀吉の違いが出てきたわけですね。
�
だから、なにも光秀は悪い人やない。
悪い人やないけれども、信長にそんなこと言うてもあかんのですわ。
�
信長のそういう粗暴さが、彼をして天下をまさに取らんというところまで仕事をされたんである。
�
光秀の言うようなことが分かり、そういうことを頭へ入れ、
�
「そうか、おまえの言うとおりや」と言うような尋常一様の人であれば、
�
尾張一国の殿様で終わったかもしれない。
�
しかし、
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彼は非常に剛勇闊達であった。
�
まじめな少々の意見ぐらいは、ほんとうのところ知っていたかもわからない。
�
信長がそういうような人であるということを、秀吉は見抜いていたんだと思うんです。
�
このおやじさんに何を言うても頭に入らない。
�
むしろおだてておいたほうがいいんだ。
�
そうしたほうが、信長の性に合うんだ。
�
性に合うから、信長は力が出るんだ。
�
力が出たから天下を取らんとするまで成功したんだ。
�
またそれがためにおれが今日あるんだ。
�
それで勘定がきちっと合うんです。(笑)
�
だから、要らざる忠義だてするよりも、ほんとうにこの人の手となり足となって働いてあげたらそれでいいんだ。
�
なまじっか意見するよりも、働いてあげることがいちばんいいんだというように、秀吉は考えたんだろうと思うんです。
�
これが秀吉の偉いところやないかと思います。
�
相手をちゃんと見て、物事を判断するわけですね。
�
光秀はいい人であるし律犠な人ですから、信長に意見をすることが臣の道やと思った。
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信長の本質を見抜かず、一般常識によって、光秀は事を決しょうとしたわけです。
�
これが正しいことと思ったんです。
�
ところが、人間というものは、ここにおられる皆さんを見ても、
�
顔がみな違いますわね。
�
大臣顔のまん中に鼻があって、その上に目があって、
�
ついている位置はあまり変わりませんわね。
�
そやけど全部違うでしょう、ほんとうは。
�
顔のような、目に見えるものでも違うんです。
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ましてその心組みというものは千変万化、同じものやありません。
�
一般常識をもって人を律することはとてもできない。
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信長には非常に欠点がある。
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けれども、見方によればその欠点が彼の長所になって、
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あれだけの仕事をやったわけです。
と話されている幸之助さんです。
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このように、幸之助さんは、秀吉も光秀も同じ優れものとして評価されています。
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信長という個性的な上司への対処方法においては、秀吉がはるかに勝っていたことを指摘されます。
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そのことからは、現代生きている。
オフィステイテイエスの俳優の皆さんの生き方として、 個性を生かした。俳優人生を歩むことが重要になって来ます。
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