最近では随分とSKiのレパートリーも特色も
把握してきた訳ですが、
正直、自分がここまでSKiにハマるとは思っていませんでした。
それまでは、、とゆ~か今でも同時進行で好きですが、
KAN様や、レスリー・チャンといった割と渋めでメジャーなミュージシャンに
惹かれていたので、その流れで考えればSKiは似ても似つかない
タイプのモノだからです。
そんな初めの印象もあって、
興味本位で購入したアルバムがあります。
それが良かったのか悪かったのか(笑)
この一枚のアルバムを聴いてしまったがタメに、
30枚以上は軽くある関連のアルバムをコツコツと
購入するハマリっぷりになってしまいました。
それがコレ
「まぁまぁ~世の中見えて来た!~」
SKi 26th アルバム
初めて購入したSKiのアルバムなんですが、
コレ、自分がそうだったからという訳ではありませんが、
SKi入門としては最適なアルバムだと思います。
本作は26枚目のCDアルバムになるのですが、
前作、前々作とアメリカや現代社会、戦争への批判
と言った少し世の中のダークな部分に焦点を絞って
構えた作品に仕上がっていたのに対して、
こちらは同じような焦点を見据えつつも
青春ポップスもあり、言葉遊び的なナンバーもあり
バランスのとれたず~っと聴きやすい作品に仕上がっています。
また、前作がオトナ目線で表現されていたのに対し、
コチラでは似たようなテーマやメッセージ性も
メンバーの世代の等身大の目線で表現されているので、
それが逆に聴く大人には考えさせられる効果がある気がする。
特に特筆すべき数曲をあげると
「Volunteer Spirit」
これはそのままボランティアを推奨する歌なんですが、
こういう歌って、地道にボランティア活動をしてきたSKiだからこそ
説得力があると思います。
ヤル気の無い人がムリにしてもダメだよって
行動力と思いやりに欠ける大人はきっと心が痛むハズ。
「まぁまぁ」
アルバムのタイトル曲でもあります。
生きていると、たまに自分の都合のいい風に
周りが変わってくれないかと願う事あります。
そんな甘えにガツンと渇を入れてくれる曲。
相手に求めちゃダメ。
自分でやらなきゃ、見返りも期待しちゃダメ!
なぜなら・・・
世の中 企業の統合も不況も裁判も株も
当たり前の事もできない大人社会も
み~んな茶番劇だから。
って、こんな極論である意味イッちゃってる発想
・・・そう来たか!と思いました。
SKiの歌詞は深い。
「あいうえお」
初めはタイトルの意味が全く不明でした。
しかし、歌詞カードと照らし合わせて聴いたら納得。
歌詞のフレーズが各ワンフレーズごとに
「あ」から始まって「わ」で終わってるのです。
単純に言葉遊び的な歌ではあるのですが、
SKiのナンバーは尖がっていたり、
ブラックな曲も多いので、こういう
“ごゆるり”なナンバーは貴重だと思います。
そして そして
実はつい最近まで知らなかった事実!
このアルバムには隠しトラックがあり、
最後の曲が終わった後に
あのボブ・ディランの
「風に吹かれて」のカバーが収録されています。
他にも紹介しきれませんが、
このアルバムは色んなタイプの曲が収録されているので、
実に中身が濃く詰まった作品だと言えます。
マニアックだな~と思わずに一度聴いてみて頂きたいです。