9月8日から10日まで、3夜連続で星の写真を撮ってきました。
星の写真は撮ってからが大変です。
一番下の写真は地平線に沈む直前の月明かりで撮ったもの。半月より大きな月が出ているとその明るさは相当なものです。このような場合はノイズがそれほど乗らないので、普通の画像処理ソフトで簡単に調整できます。
一方闇夜となると一気にシャッタースピードが遅くなり、時にバルブ撮影となりますからより美しく仕上げるには天体写真専用の現像ソフトを使ったりします。
しかしながら、そもそも天体写真のノウハウを詳しく書いた本はなきに等しいのです。
本屋に並んでいるそれらは10年前、主として銀塩写真用に書かれた本ばかり。
ここ10年、特に最近3-4年の間にデジタルカメラは格段の進歩を遂げていますから、体系だった知識を仕入れるのは容易なことではありません。
かくいうぼくも天体専門雑誌のバックナンバーを図書館で見たり、WEBで天体写真に詳しい人のブログを見たりして勉強しているところ。
いや、奥が深いし難しいですね。専用のソフトの使い方もまだよくわからいので、簡単な現像しかできません。
もっとも、キャノンのDPPも非常に優れたソフトでして、なかなかの好結果を得られています。
それなりの倍率による星雲や星団のクローズアップの写真でなければ、DPPとフォトショップエレメンツの組み合わせでも充分なような気がします。
ところで、3日目の夜はいよいよ200mmの望遠レンズによる撮影にトライしてみました。
成功率は3割くらいかな。いろいろ分析してみたところ、三脚の剛性不足が主な原因みたいです。
昨日図書館で読んだ天文ガイドのバックナンバーでは、ぼくの使っているトーストで300mmまではちゃんと撮れる結果報告が乗っていました。ビリオディックモーションも、メーカーの公表数値通り数十万もする中型赤道儀と同等の数値が得られていましたし。
ただドイツ式ではないので、バランスが問題となります。三脚さえ一回り頑丈なのを揃えたら、手持ちの300mmF4もノータッチガイド撮影でいけそうです。そうなると面白くなってきます。
一番上の写真はプレアデス。トリミングしているのですが、ちゃんとした天体望遠鏡で撮った写真に比べたらやはり見劣りしちゃいます。でも、若い星々を取り巻く青いガス雲が写し出されていて、ちょっと感動。
下の写真は先日に引き続きアンドロメダ銀河(トリミングあり)。
135mmで撮ったそれに比べ、ひとまわり大きく写っています。もう一息といったところか。
最後の写真は胎内天文台。
実は最終日のこの日は月が沈むとすぐに新しい場所へ移動し、そこで撮りました。
なにせ胎内天文台は夜中たまに若いオニイサンたちが車でやってきます。
そこは5kmしか離れていない場所なのですが、まず誰も来ないし空もより広く、夜空を独り占めできました。