ついに、ついに晴れ上がりました。今日の月の入りは23時40分。昨夜に引き続き寝不足の身体に活を入れながら、深夜胎内天文台の敷地へ。
車から降りるとそこには宇宙が拡がっていました。3年前にハワイ島マウナケアで見た星空に次ぐ素晴らしさ。
生きていて良かったとつくづく思いました、決して大袈裟でなく。
ぼくはしょっちゅう夢の中でも満天の星空をうっとりと至高の気分で眺めている(たまにそこにUFOもやってきます)という夢を見るのですが、その夢の延長線上に今自分はいるのです。
やはり今日も極軸は完全には合わせられませんでしたが、望遠レンズもあまり欲張らず今日は135mmのそれにとどめておいたので、1分以内の露光時間でしたらそれほど流れずに写ってくれました。
カメラの液晶画面で撮ったばかりの画像を10倍に拡大してピントチェック。
思わずよっしゃあと気合いが入ります。(ただし、地平線に近いところではたわみが大きくなるためか盛大に流れてしまいます。仕方ないか・・・)
今夜は絶好のコンディションとあって、もう1台天体撮影に来ている車がいました。
その方たちはちゃんと望遠鏡をパソコンにつないでオートガイド撮影している様子。ちょっと羨ましい。
写真の解説をします。
一番上の写真から、プレアデスは皆さんご存じですよね。
すぐ真下の明るい星が牡牛座のアルデバラン、左上には流星群で有名なペルセウス座が見えています。
ちなみに、左の一番明るい星はカペラです。
二番目の写真は低倍率の双眼鏡でも充分その類い希なる美しさが堪能できることで有名な二重星団(NGC869/884)。カシオペアの近くにあり、肉眼でもその存在はわかります。
135mm(35mm換算216mm)の中望遠レンズだと、星が密集している様子がありありと映しだせます。
家に帰って翌日PCで見てみて、最も感動を覚えた一枚です。
最後の写真はアンドロメダ大星雲。この地球が属する銀河系とはよその銀河系で、こちらも肉眼でぼんやりと雲のように輝くその姿を確認できます。
この写真は中央をトリミングしていますが、300mmの望遠レンズを使ったらこのように写るのでしょうね。
望遠レンズを使い出すとどんどん欲が出てきます。
今日1日にしてできることできないこと、写せるもの写せないものがかなりわかってきたので、早くも本格的な天体望遠鏡一式を取り揃えたくなってきました。
日が変わって今日も快晴がつい付いていますが、月が沈むのが遅くなってくるので天体写真はしばらくお預けです。
月明かりを活かした風景写真でも撮りに行こうかなと考えています。