- 超顧客主義 顧客を超える経営者たちに学ぶ/片平 秀貴
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「超顧客」とは自分たち自身が顧客になって他の顧客を超えるという発想。
経営資源としてのブランドの有用性が大きいのは分かる。
が、ブランディングとは言うは易く行なうは難しの最たる例だとも思う。
一貫した企業理念や、企業文化の重要性。それを社員に徹底させるブランドの力。
やっぱり自分が「好き」な会社に入って、その会社のブランドのために働きたい。
タイトルと内容が大幅に乖離している笑
主な内容はマスメディアの現状分析と、今後について。
・視聴者のニーズにあわせてターゲティングの制度をあげ、アテンション、ひいては広告単価を上げるオンデマンドポイントキャスト
・過去コンテンツの利用
・シニアをターゲットとして捉え直すAMラジオ
などなどマスメディアコンテンツの方向性に関しての提言は示唆に富んでいる。
雑誌LEONの事例(ターゲットと読者層をあえてずらすマーケティング戦略)は非常に興味深かった。
ただ、終盤のマスメディア存続論は多少強引に感じる。インターネットが民主的というより、アナーキーであることは同意できるが、一方的に情報を押し付けるマスメディアが民主的であるとは言えないだろう。
マスメディアの重要性がインターネットなどのソーシャルメディアの台頭により低下しているのは事実であるが、今後はいかに、補完的な関係を気づいていけるかが重要なのではないだろうか。
中小企業の事例をダラダラあげるだけで、特に参考になるものがない。
しいて言えば、いい本、映画を見ろってことぐらい。あたりまえっちゃあたりまえだ。
このような就活関連本を読んで何か得ようということ自体が間違いなのかもしれない。
「人生で二回見る映画」
一回目は子供の時に。二回目は大人になってから。
子どもたちは線路を歩き、死体を目指す。
Stand by me 「そばにいてくれ」
線路は人生。人は誰かに支えてもらうことで生きていける。
この映画が普遍性をもっているのは、誰もが子供の頃に劇中と同じような原体験をもっているからではないだろうか。
秘密基地。子どもだけでの冒険。適わない大人という存在。疎遠になった友人たち。
そのような要素に多くのオトナたちは何かを感じ、思い出し、ノスタルジックになるんだろう。
「幽☆遊☆白書」、「HUNTERXHUNTER」で知られる冨樫義博が両作品の間に書いたオムニバス形式のSF漫画。
地球にやってきた宇宙人の王子(バカ王子)が暇つぶしに巻き起こす悪ふざけを軸に話が展開され、ミステリーやオカルト、シリアスからギャグまでさまざまの要素が作品中に含まれている。
加えて、凝った設定や個性的なキャラクター、先の読めないストーリーなど富樫義博のエッセンスというべきものが濃縮している。
月1連載であったため、1話ごとのクオリティが異常に高い。そして絵も丁寧w
知名度はあまりないが確実に富樫義博の最高傑作である。
余談だが、富樫義博の作品における共通項として、「異種族との共存」というテーマが伺える。
異種族とは行っても、幽白の妖怪しかり、レベルEの宇宙人しかり、ハンタのキメラアントしかり、人間を捕食すると言う点で、人間よりも優位にたっている存在である。
それでも彼ら異種族は人間のようにあるいはそれ以上に悩み、自らのアイデンティティを探し続ける。
幽白では妖怪と人間は共存を果たし、レベルEでも一応の結末を迎える
そして、HUNTERXHUNTERでは・・・ どうなるんでしょうね。
最後に大好きなセリフ
「あいつの場合に限って常に最悪のケースを想定しろ」
「奴は必ずその少し斜め上を行く!!」