夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)/森見 登美彦
¥580
Amazon.co.jp

友達数人がおすすめしていたのでよみはじめた。


「黒髪の乙女」と、彼女に思いをよせる「先輩」の話。


冗長というものを通り越したよう言い回しが特徴的で、そのために好き、嫌いがはっきり分かれると思う


その言い回しが気に入った人や、アニメや漫画に近いドタバタ感が好きな人、京都住まいの人にはおすすめできる


自分は、正直あんまり好きじゃないですw


ただ、「黒髪の乙女」の天真爛漫で無邪気で天然なキャラクターには終始和まされ、最後の「先輩」の演説は心に響いた


あらゆるものを呑み込んで、たとえ行く手に待つのが失恋という奈落であっても、闇雲に跳躍すべき瞬間があるのではないか。今ここで跳ばなければ、未来永劫、薄暗い青春の片隅をくるくる回り続けるだけではないのか。諸君はそれで本望か。このまま彼女に思いを打ち明けることもなく、ひとりぼっちで明日死んでも悔いはないと言える者がいるか。もしいるならば一歩前へ!

日本の優秀企業研究―企業経営の原点 6つの条件 (日経ビジネス人文庫)/新原 浩朗
¥800
Amazon.co.jp

成功している企業とは?


自分たちが分かる事業を、やたら広げずに、
愚直に、真面目に
自分たちの頭できちんと考え抜き、
情熱をもって取り組んでいる企業

(冒頭より引用)



優秀企業には以下の6つの共通条件があげられる。


1、分からないことは分けること

2、自分の頭で考えて考えて考えぬくこと

3、客観的に眺め不合理な点を見つけられること

4、危機をもって企業のチャンスに転化すること

5、身の丈に合った成長を図り、事業リスクを直視すること

6、世のため、人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいること


これらの条件を、花王やシマノ、マブチモーターなどの企業を例にあげて示している。


具体例が多いため、説得力があり、また同時にこれらの条件を達成することの難しさを感じさせる。

条件の達成にはよほどのリーダーシップを持つものがトップでないと厳しいのではないだろうか。

だからこそ成功している企業が少ないのだともいえるが。


就活を控える身としては、第6の条件「企業文化」についての章が興味深い。

企業のインセンティブとして金銭は決定的なものにはならず、使い古された表現ではあるが「世のため、人のため」という企業文化が重要。

一見非合理的だが、会社をガバナンスする手段としては、その理念は非常に合理的かつ有用だと言うこと。

この観点から就活の際、企業を見ていきたい。


良書ではあったが、例としてあげられた企業がほぼメーカーばかりであり、他業界の企業についても言及が欲しかった。




プチ哲学 (中公文庫)/佐藤 雅彦
¥680
Amazon.co.jp

イラストと簡単な文章で構成されてて、30分もあれば読み終わる。

タイトルに哲学ってかいてあるけど、小難しいものじゃなくて、生きる上で視点を変えるためのヒントみたいなものがたくさん載ってる。かといって、巷に氾濫する自己啓発系の本と違って、説教臭かったりはしないので、素直に読める。


・弱点の有効活用

・価値はものさしによってかわる 

・枠組みで見方は変わる

・既存のシステムにも新たな価値

・いい道具は使い方への働きかけ(=アフォーダンス)が強い


ものごとを遠くからだったり、斜めからだったり、裏から眺める。そんな視点を持てる人になりたい。


佐藤雅彦さん大好きです。


OLIVE = I LOVE

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ [DVD]/デクスター・フレッチャー,ジェイソン・フレミング
¥1,980
Amazon.co.jp

ガイ・リッチー監督、脚本

スタイリッシュで、クライムなコメディー
いくつものストーリーが絡みあって、最後にはひとつに収束していく感じがたまらん

とにかくテンポが早くて、あきさせない

映画って脚本なんだなと再認識した

あと、主人公の親父役でスティングが出てて、目力はんぱない