- 夜は短し歩けよ乙女 (角川文庫)/森見 登美彦

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友達数人がおすすめしていたのでよみはじめた。
「黒髪の乙女」と、彼女に思いをよせる「先輩」の話。
冗長というものを通り越したよう言い回しが特徴的で、そのために好き、嫌いがはっきり分かれると思う
その言い回しが気に入った人や、アニメや漫画に近いドタバタ感が好きな人、京都住まいの人にはおすすめできる
自分は、正直あんまり好きじゃないですw
ただ、「黒髪の乙女」の天真爛漫で無邪気で天然なキャラクターには終始和まされ、最後の「先輩」の演説は心に響いた
あらゆるものを呑み込んで、たとえ行く手に待つのが失恋という奈落であっても、闇雲に跳躍すべき瞬間があるのではないか。今ここで跳ばなければ、未来永劫、薄暗い青春の片隅をくるくる回り続けるだけではないのか。諸君はそれで本望か。このまま彼女に思いを打ち明けることもなく、ひとりぼっちで明日死んでも悔いはないと言える者がいるか。もしいるならば一歩前へ!



